オーストラリアの大学進学情報
ファウンデーションコースとディプロマコースとは?

知る人ぞ知る選択肢として注目したいのが、「ファンデーションコース」または「ディプロマコース」を経由してオーストラリアの大学に入学するという方法です。時間とお金を効果的に使って、最短の期間でご希望の内容を学ぶことができる可能性があります。それぞれ、以下でご説明していきます。
ファンデーションコースとは
ファンデーションコースとは、日本の大学の一般教養課程に当たるもので、大学または大学付属の学校が開講しています。期間は8ヶ月(学校や希望コース、入学時期によっては12ヶ月)です。高校を卒業してすぐにオーストラリアに留学されるほとんどの場合、このコースを受講する必要があります。 ただそれだけでなく、ファンデーションコースへの入学に必要な英語力はIELTS 5.5程度なので、直接入学の英語力条件がどうしてもクリアできない、といった場合にこのコースを活用することもできます。
また、大学入学後に必要になるアカデミックスキルを身につけることのできる内容になっているので、英語力条件は満たしているけれど直接大学に入ってやっていけるか不安…という方が通われるケースも多くあります。なお、コースは入学後の専攻内容によって複数の種類が用意されています。
ディプロマコースとは

一部の大学で設けられている学部の1年次相当に当たるコースで、入学に必要な英語力はIELTS 5.5~6.0程度。修了すると学部の2年次に編入することができます。卒業まで時間のロスや費用が多くかからない点からも魅力てな進路となっています。これは、ご紹介できる留学エージェントも少ない、いわば穴場的なルートです。当社は手配実績も豊富にありますので、ご希望の大学にディプロマコースがあるかたは、一度お気軽にお問い合わせ下さい。
ファンデーションコースを経由する場合もディプロマコースを経由する場合も、大学での専攻内容に直接関係する知識やスキルを学ぶことができるのが魅力です。また、実際に通う大学のキャンパス内で学ぶ場合がほとんどで、大学生と同様のキャンパスライフを送ることができますし、大学入学後も生活の基盤を移すことなく勉強に集中することができます。
安易にエージェントが進める語学学校に長期的な事を考えず入ってしまうと、あとあと後悔することになりますので、自身の進路と情報をしっかりと集めて、貴重なお金と時間を投資しましょう。
またこちらのページでは、人気大学と提携ファンデーション・ディプロマコース一覧を紹介しています、是非一度確認してみてください。
Group of 8(G8)とは?
G8(Group of eight)は、オーストラリアのトップ8大学の呼称のことをさします。 この8大学は在籍生徒数に対するスタッフ数の割合が高く、細かい指導やサポートを可能にしているほか、互いに大学連盟を結び、合同シンポジウムや学生の相互交流をさかんに行っています。
The Times World University Rankingや QS World University Rankings® で2021年度のランキング100位圏内にもGroup of Eightの大学は多く入っています。
各大学の特徴について
大学と一口に言っても日本でも各大学によって特徴があるように、40ほどの大学数のオーストラリアでも各大学様々な特徴を持っています。ここでは学術的に分けてみました。どのタイプが優れていると言うことではなく、皆さんの留学目的に合わせて選んでいくということが重要です。また、下記はあくまで傾向であり、例えば実践重視の大学で理論を全くやらないと言うことはありませんし、逆もしかりです。
研究重視

オーストラリア国立大学(ANU)、クイーンズランド大学(UQ)、フリンダース大学、アデレード大学、メルボルン大学は研究者を目指す場合には非常に適した大学だといえます。特にANUは、広大なキャンパス内に世界的なリサーチセンターも学内に備えています。クイーンズランド大、アデレード大がどちらかと言えば理系の研究を重視しているのに対し、ANUは文理共にハイレベルの研究を行っているという特徴があります。余談ながら、研究重視といえばお堅いイメージもあるのも事実。UQはわが道を行くイメージですし、メルボルンは事実なんとなくとっつきにくい感じです。その点ANUは教授陣もフレンドリーと評判。
実践重視

クイーンズランド工科大学(QUT)、ボンド大学、RMIT大学、サウスオーストラリア大学、ウーロンゴン大学、シドニー工科大学(UTS)、ディーキン大学が代表格です。産業界との結びつきを強め、実践教育、社会に出て即戦力になることを目的とした大学です。その為総じて高い就職率を誇ります。特にQUTは「Real World」をスクールモットーとしているほど実学を重視します。またウーロンゴンも学生の満足度は毎年トップクラスに評価されています。
バランス型大学

大学は教育の場か、研究の場か。シドニー大学、モナッシュ大学は両方を追及し、高いレベルでほとんどの学部でバランス教育の取れた教育を実践しています。ビジネスやIT、工学、つまり産業界と特に密接な関係にある学科で特に顕著ですが、両大学とも豊富な選択科目を用意し、産業界からのゲストを招きつつ、リサーチもうまくバランスをとって成功している大学です。マッコーリ大学も研究と実践のバランスをとりながら両大学に匹敵する力をつけ、世界的に名声を得てきています。カーティン大学の工学部は多岐に渡るエンジニアリングプログラムでバランスの取れた教育を実現、また理系は研究重視、文系学科は実践重視と明確に分けているウエスタンオーストラリア大学の例もあります。リサーチと実践の間で模索していたニューサウスウェールズ大学も、バランス重視にシフトする動きが見られます。いずれも大規模大学ですが、規模が大きいからこそバランスを取れるのかもしれません。
※上記はあくまで軸を「研究か実践か」に置いたものですので、これに当てはまらない大学が優れていない、ということではありません。
特定学科集中、ユニークな学科
研究重視、実践的という枠組みではなく「他大学ではあまり力を入れていない学科」に力を入れている大学もありますし、「特定の学科でトップを目指す」大学もあります。代表的な例としてはビクトリア大学(健康科学分野、工学など)、スインバン工科大学(マルチメディア、コミュニケーション)、ウエスタンシドニー大学(通訳翻訳、健康科学分野など)、マードック大学(獣医学)、エディスコーワン大学(映画学、観光学・ホスピタリティ)、オーストラリアンカソリック大学(教育学、医療関係)、ディーキン大学(スポーツビジネスなど)、ジェームスクック大学(健康科学、観光学、環境学)などが挙げられます。これらの大学は全ての分野でトップクラスの評価を得ているという事ではありませんが、力を入れている分野については全豪はもちろん、世界でも高い評判を誇ります。