専門学校/TAFEの基本情報

TAFEとは?
オーストラリアにあるTAFEとは、Technical and Further Educationの略で、オーストラリア全国の都市と地域に200以上ものキャンパスがあり、各州ごとに運営されている州立の職業専門学校です。
コースの種類が豊富
コースの種類もとても多く、ビジネス、エンジニア、情報技術、ホスピタリティ、看護、福祉、建築、農業も含め300以上のコースを提供しています(コースは各キャンパスにより異なる)ので、内容はかなり豊富です、学べないものを探す方が難しいかもしれません。
ネイティブの多い環境

TAFEにはオーストラリア人の学生が大変多いので、オーストラリアらしい雰囲気の中で勉強することができますし、完全英語環境ですのでスキルと同時に英語力の伸びもかなり期待できます。
授業料が比較的安い
大学と比べると割安な学費、通いやすいロケーション、入学基準が低いという面がTAFEの人気の理由といえるでしょう。その中でもTAFE NSWは、比較的割安なコースを提供し、便利なロケーションにあるので、留学生に大変人気があります。留学生へのケアが行き届いた、とても勉強しやすい学校です。
日本とオーストラリアでは高校までの教育制度が異なる為、日本の高校を出てオーストラリアの大学に進学する為には、Foundationと呼ばれる教養課程を修了する必要がありますが、近年ではTAFEや大学付属の専門学校に入学し、大学に編入すると言う流れも一般化してきています。このページでは、それらFoundation / TAFE / 専門学校についてもう少し詳しく解説します。
世界的に認められている学位
日本にも専門学校は多数ありますが、オーストラリアのTAFEは、世界的にも認められている学位で、様々な分野で実践的なことを学び、実務現場で即戦力となる人材育成、輩出を行っています。学位は、Certificate III、Diplomaなどの呼称です(厳密には、Certificateは修了証、Diploma以上が学位)。
このTAFEの卒業だけでも社会人として十分に通用するのですが、卒業後に大学に進学(編入)するパターンも多数見受けられます。また、大学付属コースとしてDiploma(専門学校課程)を開講している大学も多数存在します。同じDiplomaでもこの2つは全く異なりますので注意が必要です。どちらが良い悪いということはありません。目的にあった選択肢を選びましょう。Foundationも含めてメリット、デメリットを記載してみます。
大人の為のスキルアップ、キャリアチェンジに
また最近では年齢関係なく、英語スキルの獲得と同時に日本とはまったく違う分野をTAFEで学ぶ為に留学しに来る方も多数います。TAFEは日本の専門学校とくらべて学費も安いですし、かつネイティブに囲まれて英語の勉強も出来ます(英語学校を卒業したあとに、ネイティブと話す機会を得るのは、大学などに行かない限り難しいので、英語学習の貴重な時間ともなります)。
特に人気のある職業をまとめた、職業別コース一覧ページもありますので参考にしてみてください。
TAFEで学べる具体的なコース

TAFEで学べる分野は非常に広いです、ここではそれらの分野を列記していみます。コンピューターからアート&デザイン、簿記、フラワーアレンジメント等、挙げれば本当にキリがありません。
開講コース | ||
---|---|---|
会計と財務 | 広告、マーケティング、イベント管理 | 航空宇宙 |
高齢者ケアと看護 | 動物ケア&馬産業 | 建築と製図 |
アートとデザイン | 自動車 | 経営管理 |
ビジネスとマネジメント | ビルドトレード | 木工、家具、家具 |
児童サービス | 土木建設と測量 | コミュニティサービス |
料理とワイン | 電気技術 | 英語 |
エンジニアリング | 環境と農業 | ファッションとテキスタイル |
花屋 | リーディング、ライティング、数学の基礎 | 健康と福祉 |
髪、美容、マッサージ | 園芸 | ホスピタリティ |
人事、トレーニング、労働安全衛生 | 情報技術 | 食品科学 |
言語と文化 | ライブラリと記録管理 | 法律 |
ロジスティクス | 製造、製作、溶接 | 海事 |
メディアとエンターテインメント | 鉱業と資源 | 音楽とサウンドプロダクション |
写真 | 不動産 | セールス&リテール |
スポーツとフィットネス | 旅行と観光 |
TAFEで取得出来る資格
TAFEで取得出来る資格は、日本にはあまり馴染みがないかもしれませんが、世界的にはしっかりと認められています。それらは州が定めるAustralian Qualifications Framework (AQF)というもので各コースによってレベルが分けられています。これらのレベルのコースは期間の長さは関係なく、例えば非常に短い期間のCertificate IVの資格を取得したとしても、それは Certificate III を完了した事にもなります。つまりレベルによって判定されるわけで、期間は関係がありません。
学位 | 期間 | 内容 |
---|---|---|
Certificate1 | 4~6ヶ月 | 初歩的なスキルが身についている。 |
Certificate2 | 6~8ヶ月 | 初歩的なスキル、特定エリアの適切なツール、方法を知っていて、予想される問題について解決することが出来る。 |
Certificate3 | 6ヶ月以上 | 通常範囲のテクニック、コミュニケーションスキル、専門エリアのツールの使い方を知っていて、ルーチンワークをこなす事が出来る。予想される問題、時には予想されない問題も解決する事が出来る。 |
Certificate4 | 12〜18ヶ月以上 | 広い範囲のテクニック、コミュニケーションスキル、専門エリアのツールの使い方を知っていて、ルーチンワーク、ノンルーチンワーク共にこなす事が出来る。予想される問題、時には予想されない問題も解決する事が出来る。 |
Diploma | 18〜24ヶ月以上 | 広い範囲のテクニック、コミュニケーションスキル、専門エリアのツールの使い方を知っていて、ルーチンワーク、ノンルーチンワーク共にこなす事が出来、かつそれらを適切に選択、応用することが出来る。情報を分析し、また複雑な問題にも時々対応し、他者に情報を教えることが出来る。 |
Advanced Diploma | 24〜36ヶ月以上 | ほぼ同上 |
Bachelor | 36〜48ヶ月以上 | 日本でいう大学の学位レベルです。(一部TAFEのみ) |
上記はAQFの簡易訳で少しわかりづらいので、以下のようにも言えます。
学位:Certificate I/II 期間:3~6ヶ月
内容:管理指導のもとで、専門職業に関する基本的な技術を身につけ、基本的な実務を行える能力を身に付けます。
学位:Certificate Ⅲ 期間:6~12ヶ月
内容:専門的な技術、業務管理、高レベルの自己管理、適応力を身に付けることができます。
学位:Certificate IV 期間:6~18ヶ月
内容:幅広い高度な専門性、責任を伴う業務管理、経営管理が行える能力を学びます。
学位:Diploma 期間:12~24ヶ月
内容:専攻分野において必要な専門知識と技術を身に付けます。日本の短大の学士に相当します。
学位:Advanced Diploma 期間:12~36ヶ月
内容:管理者責任性、理論、適性、能力などを学び、高レベルの専門知識や技術を身につけます。大学進学や学部編入も可能になります。
Certificateは証明書であり、一般的に履歴書に記載するのはDiploma以上のため、多くの留学生は、DiplomaまたはAdvanced Diplomaを目指します。
メリット・デメリット
Foundationコース
メリット
- ・必要な科目をFoundation中に履修し、基準となる成績を満たせば、オーストラリアの全大学、全学部への進学が可能
- ・原則英語を母国語としない留学生を受け入れている為、授業にもスムーズに入っていける
- ・リサーチ、プレゼン、レポートなど大学で必要なノウハウを学べる
デメリット
- ・他の選択肢と比べて大学卒業までに時間がかかる
TAFE進学
メリット
- ・実務的なことを学べる
- ・TAFE、大学在学中にもアルバイトを見つけやすい
- ・TAFEで終えて大学編入しない場合でも、学位として世界的にも認められている
デメリット
- ・大学進学を見据えている場合、リサーチ、プレゼンスキルなどが他の選択肢と比べて若干遅れることがある(若干です)
- ・大学付属Diplomaと比べると、単位免除が限られる場合が多い。結果、大学付属よりは卒業まで時間がかかる
- ・単位免除を得られる大学に限りがある
大学付属専門学校進学
メリット
- ・原則英語を母国語としない留学生を受け入れている為、授業にもスムーズに入っていける
- ・リサーチ、プレゼン、レポートなど大学で必要なノウハウを学べる
- ・原則、3つの中で一番早く大学を卒業できる
デメリット
- ・全ての大学でこの制度を受け入れているわけではない
- ・受け入れている大学でも、全ての学部学科に対応しているわけではない
- ・Diplomaで終えた場合に、ペーパー上は学位にはなるが、実質あまり認められていない(ただし日本では、日本の大学編入例はあります)
つまりどの選択肢も一長一短、どのような学科を希望し、将来どうしたいのか次第でお勧めのプランも大きく異なります。当社は、オーストラリアの大学に正式に認められた相談窓口ですから、留学や進路のご相談、出願手続き代行も無料です。お気軽にお問い合わせください。