TAFEからのオーストラリア就職!卒業後に現地で働くことはできる?

タブレットを使って働く女性

実践的なスキルが身につけられる公立の職業専門学校、TAFE。

卒業後はそのスキルを活かして現地で就職したいと考える人が多いです。

しかしTAFEからオーストラリアに就職することは可能なのでしょうか?今回はビザやコースの内容という観点から、その疑問を解決していきたいと思います。

目次

オーストラリアでTAFE卒業後に働けるビザとは

本記事の情報は2023年3月時点での情報で現在大幅に変更されています。更新された情報は下記記事を参照してください。

現地で働くために必要なのはやはり、就労できるビザがあること。TAFEを卒業した場合は、条件を満たせば卒業ビザを取得することができます。

卒業ビザにはGraduate Work StreamとPost Study Work Streamの2種類あり、どちらが取得できるかはコースの内容次第です。ほとんどのTAFEのコースは学士(Bachelor)以下のため、多くの人が視野に入れるのがGraduate Work Streamの方でしょう。

一部のTAFEコースではBachelorを取得でき、その場合はPost Work Streamを取得できます。

Graduate Work Stream

ビザの期間(現地に滞在できる期間)

18ヶ月

コロナの影響による一時的な措置として、2021年12月1日からビザの期間が24ヶ月に増やされました。

申請費用

AUD1,730〜

このビザでできること

・卒業後オーストラリアに滞在し、旅行や就学、就労ができる

申請条件

・現地でDiploma、Certificate IV、Advanced Diplomaなどの2年以上のコースを終了
・50歳以下であること
・有効なビザを持っていること
・過去6ヶ月以内に学生ビザを持っていたこと
・適切な健康保険に加入していること
・AFPチェックを申請していること
・必要な英語力を証明すること

2022年7月1日~2023年6月30日の間に申請した人は以下の条件が撤廃されます
・MLTSSLに載っている職業と関連したコースを卒業していること
・スキルアセスメントに合格していること

このビザを取得できるかは、MLTSSLにある職業と関連したコースを卒業したかが重要となります。さらにスキルアセスメントといって、その職種の十分なスキルを持っているかを査定され、その審査に合格する必要があります。

しかし現在は一時的にそれらの条件が緩和されており、上記の期間内であればどのコースを卒業した人でも卒業ビザの取得が可能です。

Post Study Work Stream

ビザの期間(現地に滞在できる期間)

  • bachelor degree (honours含む): 2年
  • masters by research または masters by coursework: 3年
  • doctoral degree: 4年

IT、教育、医療などの人材不足の分野に関連するコースではプラスで2年追加される

費用

AUD1,730〜

このビザでできること

・卒業後オーストラリアに滞在し、旅行や就学、就労ができる

申請条件

・現地で2年以上の大学または大学院のコースを卒業したこと
・50歳以下であること
・2011年の11月5日以降に学生ビザを申請して発行された人
・有効なビザを持っていること
・過去6ヶ月以内に学生ビザを持っていたこと
・適切な健康保険に加入していること
・AFPチェックを申請していること
・必要な英語力を証明すること

このタイプの卒業ビザの取得には、就学する分野は関係なく、Bachelor(学士)以上のDegree(学位)が取得可能なコースを修了していることが必要条件です。

Graduate work streamと違い、MLTSSLに載っている職業とコースが関連しているかどうかに関わらず、Bachelor以上なら取得が可能なビザとなっています。

そのため、TAFE卒業であっても卒業したコースがBachelorの場合は、こちらの卒業ビザに申請可能です。

2023年2月に公式発表された内容によると、こちらの卒業ビザが人材不足の分野のコースに限って2年延長されるようです。

オーストラリアの卒業ビザで就職できる?

卒業ビザを使えば現地の就労が可能になると分かりましたが、果たして仕事は見つかるのでしょうか?

その答えは状況やその人のスキル次第な部分が大きいので、お伝えするのが非常に難しいです。

しかしお伝えした通り、Graduate Work Streamで卒業ビザを申請する場合、MLTSSLに載っている職業でなければ卒業ビザが取得できません。そのため、現地での就労を考える際にはコース選びから慎重に行う必要があります。

さらにこのMLTSSLに載っている職業も頻繁に見直しがされるため、次の年にはリストから外れていたということも起こりえます。

この条件は2023年6月30日までは撤廃されていますが、その後はどうなるかの発表がまだされていないため、また条件が戻される可能性もあります。

しかしMLTSSLに載っている職業のコースを卒業した場合は、卒業ビザを取得し、仕事を見つけ、卒業ビザが切れた後は就労ビザ(ビジネスビザ)などで引き続き就労するというケースもあります。

MLTSSLにあるのはオーストラリア国内でも特に人手不足な職業なので、十分なスキルや知識があれば仕事を見つけることも不可能ではないでしょう。特にシェフやチャイルドケアは求人数も多いので、留学生から人気です。

Post Study Work Streamの場合、コースに関係なく卒業ビザが取得できるので、一時的に現地で働ける可能性はあります。しかし企業はすぐ辞めてしまう人を採用したがらない傾向にあるので、就労できる期間が短いと就職の難易度はあがるでしょう。

そのため、現地で確実に就職したい場合や、卒業ビザの後も長く滞在したい場合は、永住やビジネスビザにつながりやすい職種を選ぶ必要があります。

Graduate Work StreamでもPost Study Work Streamでも、就職できるかの大きな鍵を握るのはコースや職種選びとなるでしょう。

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