オーストラリアで学ぶ留学生の数
オーストラリア政府のデータによると、オーストラリアのコースを学ぶ留学生の数は、2022年1〜10月の間で合計59万4,027人です。
10年前の2021年1-10月の間の留学生数は40万1,729人で、留学生数は年々増えていると言えます。
留学生数は2019年1月〜10月の間で75万6,610人とピークを迎えましたが、コロナウイルスの流行で国が国境を閉鎖したことにより、その後は少し減少しました。しかし国境が開かれてからは再び留学生が戻ってきています。
参照:International student numbers by country, by state and territory
4人に1人が留学生?
オーストラリアは大学における留学生の割合が非常に高いことで有名です。大学により違いはあるものの、3-4人に一人が留学生とも言われています。
Times Higher Educationによると、2020~2021年度に最も留学生の割合が高かったのはメルボルン大学で、約48%でした。ほぼ半分が留学生ということになるので、日本の大学と比べると違いが大きいですね。
大学側も留学生の受け入れに慣れているので、学校生活を送るサポートが充実していたり、英語力が足りない学生のための語学コースもたくさんあります。
どこの国からの留学生が多い?
グラフは2022年1月〜10月の留学生数を国別に示したものです。
圧倒的に多いのが中国、インド、ネパールの3国。続いてベトナムやコロンビアとなっています。
オーストラリアは日本でも留学先として有名ですが、ランキングは16位と低め。他国と比べると日本人留学生はレアと言えるかもしれません。
参照:International student numbers by country, by state and territory
なぜ留学生がこんなに多いの?
教育・生活の質が高い
2023年のQS世界大学ランキングトップ200では、オーストラリアは国内に大学が40校しかないにも関わらず、14校がランクインしています。つまり、35%の大学が国際的に優れていると認められているということです。(日本では0.6%)
その理由としてはオーストラリアにあるほぼ全ての大学は国に管理されている国立大学で、AQFという教育水準認定機関によって、各大学が高い教育の質を保つよう厳しく管理していることが挙げられます。さらに留学生に人気の留学先であることから、世界中から優れた学生がやってくるため、さらにそのレベルを上げていると言えるでしょう。
またオーストラリアは生活水準が高いことでも有名です。国際機関であるOECD(経済協力開発機構)による生活水準ランキングでは、オーストラリアの都市が4つもランクインしています。
The 10 most liveable cities in the world in 2021
(2021年、世界で最も住みやすい都市10)1 Auckland, New Zealand
2 Osaka, Japan
3 Adelaide, Australia
4 Wellington, New Zealand
5 Tokyo, Japan
6 Perth, Australia
7 Zurich, Switzerland
8 Geneva, Switzerland
9 Melbourne, Australia
10 Brisbane, Australia
多民族国家である
オーストラリアは多民族国家であり、世界中の人々が集まっています。そのため、異なる文化や宗教の人たちが集まってできている国のため、違いを理解し、受け入れようとする動きがあります。
留学する際に移民や留学生が少ない国だと、少数派となることで浮いてしまったり、疎外感を感じてしまうことがありますが、オーストラリアではその心配が少ないでしょう。
アジア人も多く、日本食や日本文化を現地で目にする機会も多いです。
就労のチャンスがある
オーストラリアは他国と比べても留学中の就労の自由度が高く、週20時間までなら、好きなところで働くことができます。
さらに条件を満たした場合は、卒業後もオーストラリアに滞在し、自由に仕事できる卒業ビザ(サブクラス485)もあります。学んで終わりではなく、現地で就労経験を積むチャンスがあるというのは大きなメリットです。
現地での就労や永住権の獲得を目指す留学生も多く、そのチャンスがあることが留学先として人気の理由ともなっています。