オーストラリアでスマホを使うには?留学生のための携帯プラン:格安SIMやカバー率の違いを比較解説!

オーストラリアの携帯会社三社のロゴ

留学やワーホリを控えている皆さんにとって、現地での携帯電話の契約は重要なポイントの一つです。アルバイト探しやシェアハウス探しでは電話番号を交換するのが一般的で、SMSはオンラインでの身分確認でも使われます。でも、プランや料金が沢山あって、どれが最適か迷ってしまいますよね。

ここでは、主要な携帯通信事業者であるテルストラ、オプタス、ボーダフォンのプランとそれ以外のMVNO(格安SIMなどのプロバイダー)についてそれぞれの特徴や利点を、分かりやすく比較紹介します。

要点まとめ
・携帯は日本から持っていくこと。SIMロック解除済か要確認!
・eSIM対応のスマホならオンラインで完結、設定ラクラクで◎
・安いプリペイドSIMが留学生には一般的。使いたい放題がいいなら、月額制。
・キャリア選びはサービス提供エリアの違いに気を付けて!
・いざという時店舗でスタッフに聞きたいなら大手キャリア、とにかく値段重視なら格安SIM

目次

スマホは日本から持参しましょう

海外で使う携帯は、現地で買わないといけないって思ってませんか?そんあことはありません!

日本で買ったスマホでも、ちゃんとオーストラリアで使えます(現在販売されているほぼ全ての携帯電話がオーストラリアで使われている周波数に対応していますが、心配な方はショップに問い合わせを)。

また、海外で販売されているものは日本規格のSuicaやおサイフケータイ(Felica)に対応しているものはほぼないので(iPhoneは7以降対応済)、留学を機に新しいスマホが欲しい場合でも、帰国予定があるなら日本で購入して持って行った方がいいでしょう。

日本で使っていた携帯がまだまだ使えるという場合、新しく買うのは勿体ないですし、データを移行するのも手間がかかるので、今使っているものを留学先に持っていきましょう!

オーストラリアのモバイルネットワーク対応周波数・バンド

こちらがオーストラリアで使われている周波数になります。お手持ちの携帯がこのいずれか一つにでも対応していれば、オーストラリア国内でも使うことができます。また、より多くのバンドに対応している方が、接続の安定性は高くなります。

キャリア3G(旧規格)4G(現在の主流)5G(次世代の高速通信規格)
Telstra850MHz (B5)700MHz (B28)
900MHz (B8)
1800MHz (B3)
2100MHz (B1)
2600MHz (B7)
850MHz (n5)
3500MHz (n78)
26GHz (n258)
Optus900MHz (B8)700MHz (B28)
1800MHz (B3)
2100MHz (B1)
2300MHz (B40)
2600MHz (B7)
2100MHz (n1)
2300MHz (n40)
3500MHz (n78)
26GHz (n258)
Vodafone900MHz (B8)850MHz (B5)
1800MHz (B3)
2100MHz (B1)
2600Mhz (B7)
700MHz (n28)
850MHZ (n5)
1800Hz (n3)
3500MHz (n78)
26GHz (n258)
参照:Australian Phone Networks and Frequencies Explained

現在日本で販売されている多くの携帯はオーストラリアでも問題なく使えるはずですが、心配であればご自身がお持ちの携帯電話が対応しているか、各機種のHPで確認しておきましょう。

SIMロック解除済みか要確認!eSIM対応のものがおススメ

2021年10月以降に日本で新規購入した端末であれば、全てSIMフリーとなっているので、そのまま海外の携帯会社のSIMが使えます。それより前に買ったスマホであれば、海外渡航前にSIMロック解除が必要な場合があるので、携帯会社に問い合わせてみてください。

最近はeSIM対応のスマホも多くなってきました。eSIMは物理的SIMカードを必要とせず、全てオンライン上で手続きが完了します。小さなSIMを差し替えたり店頭に行く必要もないので、留学先でもラクに契約手続きができます。

日本の携帯番号をキープするにはpovo2.0がおススメ

格安携帯SIM povo2.0のロゴ

海外ローミングサービスを利用すれば、日本の携帯の番号をそのまま使うことはできますが、料金が高額となり長期滞在では現実的ではありません。

現地でSIMを購入すると、日本と海外で2つの電話番号を持つことになりますが、留学中はほとんど使わない日本の番号を維持するために、月に数千円も払うのは、勿体ないですよね。

そこでおすすめなのが、auの格安SIM、povo2.0です!なんとデータ+通話プランが月額基本料金0円、なのに初期費用も契約縛りもない・・・そんな夢のようなSIMなんです。

ずーっと無料、というわけではなく、180日を超えて利用するには一度有料サービスを購入する必要があるのですが、一番安い24時間データ使い放題が330円なので、これを購入すればその後はまた月額0円で180日間利用できます。購入やプラン管理も、専用アプリがあって簡単。

海外にいて、日本の電話番号を維持したい、SMSを受信したい、一時帰国の時にたまに使いたい、でもお金はなるべく払いたくない、という要求を全て満たしてくれる、最強SIMです。

留学先でもまだ日本の携帯料金を払い続けている・・・という方は今のキャリアからMNPして、povo2.0にサクッと乗り換えちゃいましょう!

SIMカード契約の種類

プリペイド(データ使い切り)

短期・中期・長期滞在者・あまりデータを使わない人・安く済ませたい人

プリペイドSIMは決まったデータ量を使い切るもの。日本ではあまり馴染みがありませんが、海外では一般的な契約方法です。

複雑な契約や手続きが必要なく、店頭やスーパーなどで売られているSIMカードをスマホに挿入してアクティベートするだけで使えます。その手軽さから、旅行客や短期〜中期滞在者の方に人気です。

1週間などの超短期プランから長期1年プランなど期間は様々。プリペイドプランは月額契約よりも料金設定が安いことが多いです。データ容量は少ない場合が多く、超過した場合は追加購入が必要です。

普段はWiFiを使っていて、なるべく費用を抑えたい人に向いているプランです。

ポストペイド(月々/週契約)

長期滞在者・出先でも動画を見たりしてデータを沢山使いたい人

ポストペイドSIMとは、月々(もしくは2週間ごとなど)の固定料金を払うもの。日本の月額払いと同じです。

店頭で契約する場合は、身分証明書類と住所があれば、その場で契約してSIMを受け取る事ができます。ただし、多くのキャリアでは12/24ヵ月の契約縛りがあるため、短期滞在者や滞在予定が不確定の方にはおすすめできません。

使える月々のデータ容量が多く、付加オプションも豊富にあるため、スマホをよく使う長期滞在者にはこちらの契約方法がおすすめです。

月々の容量制限を超えた場合も、データ通信速度は遅くなりますが(1Mbps程度)通信制限がなく、テキストや低画質動画視聴には十分な速度が維持されるプランが多いです。

SIMカードを購入して利用するまでの大まかな流れ

店頭でSIMカードを購入する場合

空港や街中の携帯会社の店舗でSIMカードを購入した場合、その場でスタッフにアクティベーションをしてもらうことが可能です。なので、携帯の操作が苦手な方でも安心。契約時、パスポート等の身分証明書を求められることがあるので、必ず持参していきましょう。

スーパーなど他の店舗でSIMカードを購入し、自分でアクティベーションする場合は、購入したSIMカードをスマートフォンに挿入して電源を入れると、アクティベーションの案内がSMS(ショートメール)で送られてきます。後はその手順に従ってアクティベーションすればOKです。

SMSが届かない場合でも、ブラウザから各携帯会社のオンラインアクティベーションのページにアクセスし、指定の手順を踏むことによってアクティベーションが可能です。

オンラインでSIM購入、eSIMなどを購入する場合

オンラインでSIM購入した場合は、郵送されるまで待つ必要があります。しかし、オーストラリアの郵便・宅配サービスは日本と比べて遅いことも多いので、SIMカードはなるべく店舗で直接購入するようにしましょう。

eSIMの場合は、各携帯会社のHPからeSIMのプランを選択して購入手続きをするだけです。店舗に行く必要はありません。

いずれもオーストラリア国内でMNP(携帯電話番号ポータビリティ)を使ってキャリアを乗り換える場合は、事前に契約しているキャリアでMNPの手続きを忘れないようにおこなっておきましょう。

アクティベーションは通信環境がある場所で行わないと手続きできないので、初めてオーストラリアに着いた場合などは、空港や無料のWiFiスポット等ネット環境がある場所で行いましょう。

スマホで地図を見る人の写真

オーストラリアの携帯会社

大手キャリアか格安キャリアか

オーストラリアには日本と同じように、ソフトバンク、ドコモ、AUのような大手キャリアと楽天モバイルやLINEモバイルのような格安キャリアがあります。

大手キャリアにはテルストラ(Telstra)、オプタス(Optus)、ボーダフォン(Vodafone)の3つがあります。街中やショッピングモールなどに数多く店舗を持っており、問題が起きた場合や質問がある場合は店舗で直接対応してもらえるのがメリット。格安キャリアより値段は高いですが「通信が安定している」「サポートが充実している」「大手だから安心」といった理由で人気です。

格安キャリアは大手キャリアと比べて数多くあります。実店舗はないので問合せはすべてオンラインとなります。契約する場合はwebサイトから申し込むか、スーパーや家電屋の携帯コーナー、空港などでSIMを購入する方法があります。大手キャリアと比べてかなり値段が安く、通信やサポートの面でも特に問題がないという声も多いです。

何か困ったことがあった時に、店舗に行って直接スタッフに聞けた方がいいという方は大手キャリアを、サポートよりもとにかく値段重視、という方は格安キャリアを選ぶとよいでしょう。

各キャリアのプランを色々検討したい方向けの比較サイト

こちらのCanstarblue.comのサイトでは、希望する月額料金や使用量を選んで各携帯会社のプランを比較することができます。希望に合いそうなプランがあれば、go to siteをクリックすると公式サイトに移動できますので、詳細を確認してみてください。

携帯プラン比較表の例

オーストラリアの携帯会社(大手キャリア)

信用のある大手会社がいいと思ったら、とりあえず下記3社を検討してみましょう。キャンペーン次第ですが、いずれも競合他社と同じような価格設定をしているので、料金や容量の違いは大きくありません(Vodafoneが他社よりも安いことが多い)。

違いは、サービス提供エリア(人口カバー率)です。ワーホリや留学中に主要都市部のみで生活するのであればいずれもあまり変わりませんが、郊外までカバーしているかどうかが大きく異なります。

Telstra>Optus>>>Vodafoneの順に提供エリアが変わるので、ご自身の住む地域や旅行計画によって選ぶとよいでしょう。

オーストラリアの電話会社3社Telstra, Optus, Vodafoneのサービス提供エリア(カバー率)比較
2024年5月末時点での各社サービス提供エリア

テルストラ(Telstra)

携帯会社telstraロゴ

テルストラはオーストラリアの最大の通信会社。元々国営の会社だった為(2011年に完全民営化)、日本でいうNTTのような会社イメージ。街中の至る所にこのTのマークがあるため、見かけることも多いです。

オーストラリア最大の通信事業者であるため、広範なネットワークカバレッジを持っていることが大きなポイント。地方や農村部でも、安定した接続性を提供します。サービスも多様で、個人およびビジネス向けのプランが充実しています。

データセンター事業なども行っており、また元々国営であることから一番信頼されている携帯会社です。日本法人も持っており、オーストラリアだけでなくアジア圏内での勢力も徐々に強めている会社です。

代表的なプラン(通話含む)

記事執筆時点でのキャンペーン価格でのプラン例です。割引は頻繁に実施されているので、お得なタイミングを見計らって契約するのがよいでしょう。

プリペイド(データ上限)ポストペイド(月々のデータ上限)
1ヶ月 $17(35GB)ベーシック $62(50GB)
6ヶ月 $160(110GB)月換算$27(18GB)スタンダード $72(180GB)
1年間 $280(230GB)月換算$23(19GB)プレミアム $95(300GB)
プリペイドプラン公式ページポストペイドプラン公式ページ
2024年5月末時点でのキャンペーン内容

サービス提供エリア

Telstraのカバー率はこちらで確認できます。大手3社中もっともカバー率が高いです。都市部はもちろん、郊外や沿岸部、キャンプ場のある国立公園内なども幅広くカバーしています。

オプタス(Optus)

携帯会社optusロゴ

オプタスはシンガポールテレコムを親会社に持つオーストラリアで2番目の通信会社です。Telstraよりも安めでポップなブランドイメージから、学生やワーホリの方々などにも人気。日本でいうとauのような会社です。

また、Optus Sportというアプリがあり、サッカーJ Leagueや、イギリスプレミアリーグサッカーの中継を見ることが出来るため、サッカーファンにはお勧めです。

代表的なプラン(通話含む)

記事執筆時点でのキャンペーン価格でのプラン例です。競合他社と同じか若干安い価格になる割引が頻繁に実施されているので、お得なタイミングを見計らって契約するのがよいでしょう。

プリペイド(データ上限)ポストペイド(月々のデータ上限)
1ヶ月 $12(40GB)スモール $52(50GB)
6ヶ月 $120(120GB)月換算$20(20GB)ミディアム $62(180GB)
1年間 $220(260GB)月換算$18(22GB)ラージ $82(360GB)
プリペイドプラン公式ページポストペイドプラン公式ページ
2024年5月末時点でのキャンペーン内容

サービス提供エリア

Optusのカバー率はこちらで確認できます。Telstraに比べるとやや狭いですが、都市部・郊外ともバランスよくカバーされています。

ボーダフォン(Vodafone)

携帯vodafoneロゴ

ボーダフォンは日本では2006年にソフトバンクに買収されたブランドですが、オーストラリアではテルストラとオプタスに次ぐ3番目の携帯会社として今でも健在です。

日本で以前ボーダフォンを使っていて親しみがある、という方が使っていることが多いです。他の大手2キャリアと比べると知名度やカバー率などは見劣りしますが、その分他社よりお得なプランを打ち出していることがあり、それを目当てに選ぶ人も多くいます。

代表的なプラン(通話含む)

記事執筆時点でのキャンペーン価格でのプラン例です。カバレージが低い分、他社よりも割安で、データ増量キャンペーンも頻繁に実施されているので、お得なタイミングを見計らって契約するのがよいでしょう。

プリペイド(データ上限)ポストペイド(月々のデータ上限)
1ヶ月 $20(45GB)スモール $49(100GB)
6ヶ月 $119(150GB)月換算$20(25GB)ミディアム $59(360GB)
1年間 $250(240GB)月換算$21(20GB)ラージ $69(720GB)
プリペイドプラン公式ページポストペイドプラン公式ページ
2024年5月末時点でのキャンペーン内容

サービス提供エリア

Vodafoneのカバー率はこちらで確認できます。主要都市や道路沿いであればカバーされていますが、郊外では電波が入らないことも多いです。

人気のあるオーストラリアの格安キャリアを比較

比較的ユーザーの多い、格安SIMを紹介します。これらも上記3社のいずれかのネットワークを二次利用しています。そのため、価格だけでなくネットワーク提供エリアの違いに注意しましょう。

プリペイドの1ヶ月と1年プランで(通話サービス含む)、各キャリアの類似プランで比較表を作ってみました。価格やデータ容量はキャンペーンによって頻繁に変わるので、公式サイトでこまめにチェックするとよいでしょう。

ColesやWoolworthなどよく使うスーパーのブランドSIMを使うと、お得にポイントも貯められます。

格安キャリアNetwork1ヶ月プランの例1年プランの例その他
amaysimOptus$10 (10GB)$175 (200GB)データ繰り越し上限なし
Boost MobileTelstra$45 (35GB)$170 (230GB)学生割引がある場合も
Coles MobileOptus$12 (32GB)$240 (210GB)ギフトカードやFlybuys>VelocityポイントからVirginやANAなどで利用可能
Everyday Mobile (Woolworths)Telstra$25
(25GB)
$220
(200GB)
Woolworths系列店で毎月1回10%オフが使える・Qantasポイントが溜まる
ALDI MobileTelstra$25
(22GB)
使用分のみチャージデータ繰り越し上限なし
Kogan MobileVodafone$15
(10GB)
$120
(200GB)
Qantasポイントが溜まる
LebaraVodafone$19.9
(15GB)
$219
(425GB)
大型割引があることも
2024年5月末時点でのキャンペーン内容

その他の格安SIM

  • Yomojo (Optusネットワーク)
  • dodo (Optusネットワーク)
  • Moose (Optusネットワーク)
  • TPG (Vodafoneネットワーク)
  • iinet (Vodafoneネットワーク)

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