オーストラリアの大学卒業するのは難しいって本当?5つの理由とは

頭を抱える女性の写真

「海外の大学は、入るのは簡単だけど出るのが難しい」と聞いたことはありますか?

この話は本当で、ほとんどの海外の大学、特にオーストラリアの大学にはそれが当てはまります。

特に留学生は過去の成績や英語力を満たしさえすれば入学が可能ですが、大学を卒業するのは簡単ではなく、途中で退学するケースも少なくありません。

今回はオーストラリアの大学を卒業するのが難しい理由について、実際にカレッジのbachelorコースで学んでいる私がお伝えします。

目次

オーストラリアの大学卒業するのが難しい理由

英語についていけない

入学して当たる第一の壁はやはり、英語についていけないということです。教授のレクチャーも教科書も全て英語なので、英語を理解しつつ授業の内容を理解する必要があります。

特に最初の頃は大事なポイントを押さえることができず、一言一句全ての言葉に集中しようとしていました。結果的に集中力が最後まで持たず、気づけば1時間ボーッとホワイトボードを眺めていたことも。

また私の場合は英語でノートを取るのが難しく、自分のノートなのに見返しても何を書いているか理解できないことがありました。

そうなってしまう原因は、英語だと要点が掴みにくく何をノートに書けばいいのか迷ってしまうことと、単語のスペルに迷っているうちに教授が次の話をしてしまうということです。

さらに授業中に自分の意見を言う際やレポートを書く際など、アウトプットするのも母国語と同じようにはできません。

授業内容は理解できているのに、上手く英語で意見を言えなかったり、日本語なら数時間で終わるレポートに週末を費やしてしまったり・・

留学生である以上、常に英語というハンデがあるので、その分ネイティブの学生より努力する必要があります。

1回の授業の内容が多い

一回の授業内容が非常に多く、一度休んだり理解できなかったりすると大きな遅れを取ってしまいます。

オーストラリアの大学では1回の授業時間が日本より長く、1コマは2-3時間あるのが普通。

私の通っているコースの場合、一教科は講義を行うレクチャー(2時間)と演習を行うチュートリアル(2時間)に分かれており、多くの生徒がレクチャーのすぐ後にチュートリアルを入れるので、4時間ぶっとおしで授業を受けることになります。

日本の大学が1コマ90分であることを考えると、非常に長いですよね。

そのため1回の授業でカバーする範囲も広く、教授が使うスライドはいつも50枚くらいあります。

私は一度授業を休んだことがあり、時間があるときに復習すればいいかと思っていました。するとその次のチュートリアルでは見たこともない実践問題が出てきて、クラスみんながスラスラと解く中、私だけが分からず固まってしまったことがあります。

結局その問題は課題にも出てきて、課題を終わらせるのにも苦労してしまい、一度休んだだけでこんなに影響があるのかとショックを受けました。

コマ数が少ないため復習の時間は十分あると思いがちですが、一度の授業の情報量が多いと復習にも時間がかかってしまいます。さらに毎週出される課題もあるので、いかに授業中に理解できるかが重要となります。

課題の量が多い

オーストラリアの大学は課題の量が圧倒的に多いです。私のコースでは1学期につき4科目履修し、基本的に以下のような課題が出されます。

【毎週出される課題】
・weekly assignment(週課題) 1-2時間

毎週チュートリアルで習った内容の復習として出される課題。チュートリアルの回答を提出するだけの科目もあれば、加えてhomework用の問題を追加してくる科目もあります。一つにつき1-2時間ほどかかります。

【中間や期末に出される課題】 1-2週間
・Individual assignment(個人課題)

指定されたトピックについてレポートを書いたり、出題された記述問題の答えをレポートにする課題。課題の難易度によってかかる時間は異なりますが、大体1-2週間くらいかかります。

・Group assignment(グループ課題)2-3週間

3-4人のグループになってレポートを書く課題。グループの決め方は教授により、ランダムなこともあれば好きなクラスメイトを選んで組むことも。期限ギリギリになっても協力してくれないチームメイトもいるので、その時は教授に報告するかその人の分までやる必要があります。スケジュールが合わず話し合いが進まないことがあるので、早めに取り組みます。

・Practical assignment(実践課題)課題による

実際にプロジェクトに取り組んで完成度を評価されたり、その場で出された問題を時間内に解く課題。プロジェクトの場合は時間をかけて取り組めますが、時間内に解くものは事前の準備が難しいので、理解力を上げる必要があります。

・Presentation(プレゼンテーション)数日

レポートを元にスライドを作ってクラスの前で発表する課題。元のレポートがしっかり書けていれば、発表では要約するだけで大丈夫です。しかし英語で発表するのは緊張するので、事前に何度か練習しておく必要があります。

出席率が高くても落単する

日本の大学には、出席することで得られる「出席点」が存在するところもあります。課題やテストの点数が悪くても出席さえすれば挽回できるというのは、学生にとって大きなメリットではないでしょうか?

しかしオーストラリアの大学には出席点がないため、課題やテストの結果で全てが決まります。そのため毎日クラスに出席していても、授業を理解していなければ単位を落とす可能性があります。

それでは出席率は全く関係ないのでは?と思いますが、出席率が低いと追試を受ける権利が無くなる場合が多いです。
私のカレッジでも出席は毎回しっかりと取られており、長く休んでいる学生には警告するなどして管理しているようです。

学費が払えない

オーストラリアの大学の学費は非常に高く、安くても年間200万円ほどします。

大学に入ったものの、その高すぎる学費に経済が圧迫されてしまい、退学を余儀なくされる人も少なくありません。

高額な学費と生活費を払うため、現地で長時間アルバイトをしたり、過酷な労働環境でも働かざるを得ない学生もいます。

先ほど述べたとおり、オーストラリアの大学は授業量や課題の量が多く、十分な勉強時間を確保する必要があります。そのため、アルバイトと勉強のバランスをとるのが難しく、授業についていけず単位を落としてしまう学生も。

1単位を落とすと、その科目を取り直すには再度その分の授業料を支払う必要があるので、さらに経済的な負担を抱えてしまいます。

私もアルバイトをしているのですが、特に期末は生活費を稼ぎつつテスト勉強をする必要があり、精神・肉体的なプレッシャーが大きいです。

単位を落とさないためにできること

ファウンデーションコースで基礎力を身に着ける

ファウンデーションコースとは大学進学のための1年ほどの準備コースで、大学で学ぶために必要となる英語力を身に付けたり、基礎科目を学んだりします。

他にもディスカッションの仕方やレポートの書き方、プレゼンテーションの仕方など実践的なスキルを得ることもできます。

日本とオーストラリアでは学位の仕組みに違いがあるため、日本の高校からオーストラリアの大学を目指す場合、このファウンデーションコースを経由することが大学入学条件となります。

ファウンデーションコースというと、「通らなければいけない回り道」と考える人も多いです。しかしこのコースで基礎力を身につければ、授業に遅れを取らず、無事に大学を卒業することが可能です。

授業や課題について分からなければ聞く

授業が理解できなかったり、課題について分からないことがあれば早めに教授や友達に聞くようにしましょう。

最初のうちは特に、誰かに話しかけるというのは勇気のいることですよね。私も誰かに助けを求めるのが苦手で、人に聞かずに自分で解決してしまおうとするくせがあります。

しかし自分一人では解決できない問題も多く、友達や教授に聞いたら一瞬で解決したことが何度もあります。

また、課題の趣旨が理解できているか不安だったものの、誰かに聞くのをためらってしまい、そのままレポートを提出した結果、半分の点数しか貰えなかったことがありました。それからは少しでも分からないことがあれば、友達と話して確認するようにしています。

正確性はもちろん、時間や労力の節約のためにも誰かに聞くというのがおすすめです。

課題に早めに取り組む

時間がかかり難易度が高い課題ほど期末に集中しており、それがすべての教科から出るため、テスト前の期間はとても忙しくなります。

そのためアルバイトをしている人は特に、課題に早く取り組むのがいいでしょう。

グループ課題ではチームメイトが音信不通になったり、個人課題でも実際に取り掛かると意外に時間がかかったりと思わぬハプニングが起きることもあります。

課題に早めに取り組み、提出期限のすこし前に提出することで心の余裕も生まれ、ハプニングにも対処できます。

何より、課題のクオリティも直前にやっつけ仕事で行うよりずっと良いものになるはずです。

文字数を増やしただけの内容のないレポートは容赦なく減点され、他のサイトや本をコピーしすぎるとシステムに引っ掛かり、0点となる可能性があるので注意しましょう。

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