オーストラリアのケアンズとは?
ケアンズはオーストラリアのクイーンズランド州にある地方都市です。
人口は18万人程度(2023年時点の推定)と少なめ。日本で最も人口の少ない、鳥取県でも55万人程度(2021年時点)なのでその規模の小ささが分かるかと思います。
しかし小さいながらも商業施設が充実しており、公共交通機関も整備されているので、特に中心部では不便なく暮らせるでしょう。
ケアンズは日本から一番近いオーストラリアの都市として有名で、東京からケアンズまでの飛行時間は約7〜8時間です。格安航空会社も運行しているので、日本から最も安く行ける都市でもあります。
そんな地理的な特徴のせいか、ケアンズにいる日本人は多く、日本食レストランやアジアスーパーなどもあります。
ケアンズ留学のメリット
大自然でのアウトドアが楽しめる
ケアンズは自然に囲まれた美しい地域です。
自然遺産としては、世界最大のサンゴ礁である「グレートバリアリーフ」があります。さらに1億年前から続いているとされる世界最古の熱帯雨林、クイーンズランド湿潤熱帯地域も有名です。
広大な自然を活かしたアウトドアもでき、シュノーケリング、ダイビング、カヌー、ハイキングなど様々な体験ができます。
さらにカンガルーやコアラ、クロコダイルなどオーストラリア固有の生き物とふれあえる体験施設なども充実しています。
オーストラリアらしい暖かい気候
ケアンズは熱帯気候で、一年を通じて温暖です。気温は20度を下回ることがほとんどなく、一年中夏の季節を楽しむことができます。
日照時間も長く、晴天の日が多いので、屋外で過ごすのが好きという人にはぴったりでしょう。
一方、湿度が高く、時期によっては降水量が多いこともあります。
渡航費用や生活費を抑えられる
ケアンズの物価は他の主要都市と比較すると安めです。
観光客向けのサービスは少し高い傾向があるものの、手頃な価格で買えるスーパーマーケットやフードマーケットが多くあります。
さらに家賃も比較的安く、シェアハウスであれば手頃な部屋が見つかりやすいです。
また直行便の格安航空券も買えるので、渡航や帰省にかかる費用も抑えることができます。
日本食や日本製品が手に入る
ケアンズのスーパーには日本食品のコーナーが設けられていたり、アジアンスーパーには日本の調味料や乾物、冷凍食品などが売られていたりと、日本製品が手に入りやすいです。
また日本食レストランも多く、日本食が恋しくなったときは現地で楽しむこともできます。
観光学や環境学が学べる
ケアンズはその地域の特性を活かし、観光学や環境学の学習が可能なコースが提供されています。
観光学では、持続可能な観光、地域開発、マーケティングなどの学問を学び、実際の観光地でのフィールドワークなど、実践的な内容を体験することができます。
環境学では、ケアンズの豊かな自然環境を活かしながら、環境科学や環境保護に関する知識を身につけ、問題解決に取り組むことができます。
また、ケアンズはグレートバリアリーフに近いことから、マリンバイオロジーや海洋学に関する研究も盛んに行われています。
ケアンズ留学のデメリット
日本人が多い
ケアンズは日本人観光客に人気のある地域であり、その影響からか留学生の中には日本人が比較的多い傾向があります。
このような環境で日本人同士のコミュニケーションが主体となってしまうと、英語を使ったコミュニケーションや異文化の理解をするチャンスが少なくなるかもしれません。
学校の数が少ない
ケアンズは比較的小規模な都市であるため、大規模な大学や専門学校の数が少なく、学べる分野やコースが限られています。
留学先を選ぶ際には、自身の学びたい分野に合ったプログラムやコースがあるか確認しましょう。
都会の刺激がない
ケアンズは自然環境に恵まれた地域であり、アウトドアや自然活動には多くの魅力があります。
しかし、シドニーやメルボルンのような都市生活とは遠く、イベントや刺激的な娯楽は限られています。
反対に都会の喧騒が苦手な人や、自然に囲まれて穏やかに暮らしたいという人にはおすすめです。