オーストラリアの語学学校に進学する流れとは?計画から渡航までの完全ガイド

ステップバイステップと書かれたブロック

「オーストラリアで語学留学したいけど、何から始めたらいいか分からない」「入学までの流れが知りたい」という方向けに、進学までの流れや詳細をまとめました。

留学の全体像を知って、留学準備をスタートさせましょう。

目次

1 留学の予算や期間を考える

オーストラリアは物価が高く、語学留学にかかる学費や生活費は決して安くありません。

もちろん、コースや場所によっては安く通える場合がありますが、自分がいくらまで出せるのか、早い段階で知っておくのがいいでしょう。

語学留学は費用的・期間的に最も融通が利くスタイルの留学で、コース期間は数日〜1年まで様々です。どのような希望にも対応できるコースがあるので、予算や期間を先に決めてしまえば、コース選びが楽になりますよ。

語学費用と期間と目安

1ヶ月3ヶ月6ヶ月1年
学費10~20万円20~60万円30~90万円50~180万円
生活費18~25万円54~74万円108~150万円216~300万円
渡航費7~20万円7~20万円7~20万円7~20万円
学生保険費用(OSHC)5千円1万5千円3万円6万円
ビザ費用1600円(観光ビザ)6万(学生ビザ)6万(学生ビザ)6万(学生ビザ)
合計36万〜66万88~161万円154万円~269285~512万円

2 都市とコースを選ぶ

どんなコースがあるの?

一口に語学留学といっても、一人一人の目標は違うはず。オーストラリアの語学学校では様々な目的に合わせたコースを用意しています。

入学のための英語条件はないことが多いですが、進学準備コースは授業のレベルが高いため英語条件が設けられています。

一般英語コース

日常的な英会話が出来るようになりたい人向け。Reading, Listening, Writing, Speakingの4技能をバランスよく伸ばします。とにかく英語を習いたいという方におすすめのコースです。

英語レベル:初級〜中級

英語+αコース

英語だけでは物足りない方向け。ホスピタリティ、マッサージ、サーフィン、バリスタ、ヨガ、チョークアートなど、英語のクラスに加えて、習い事をしたり資格を取ったりすることができます。数日〜数週間の短期コースが多いので、留学期間が短い方にもおすすめ。

英語レベル:初心者〜

試験英語コース

英語試験対策がしたい方向け。IELTS、TOEFL、ケンブリッジ英検などの海外で認められている英語試験の対策をします。中級以上の人が多く、ヨーロッパや南米出身の留学生にも人気です。

英語レベル:中級以上

ビジネス英語コース

ビジネスで使う英語力を上げたい方向け。英語を使って仕事ができるよう、電話対応やメールの作成、ミーティング、プレゼンテーションの仕方などを学びます。すでに基本的な英語力がある人向けです。

英語レベル:中級以上

進学準備コース

大学やTAFE、カレッジに進学するための英語力を上げたい方向け。講義を理解するための英語力を身に付け、ノートの取り方、レポートの書き方、ディベートの仕方などを学びます。

進学準備コースの中にはダイレクトエントリーコースやファウンデーションコースと呼ばれるものがあり、卒業することで自動的に本科コースへの入学をすることが可能です。

英語レベル:上級

3 留学先の都市を決める

留学先の都市選びは、留学生活を決めるといっても過言ではないほど重要です。しかし「オーストラリアにどんな都市があるか分からない」という方も多いのでは。

オーストラリアの都市はそれぞれ特徴があり、気候やライフスタイルが全く異なるため、自分に合った都市を選ぶのがおすすめです。

人気の6都市

シドニー

オーストラリア第一の都市で、留学生はもちろん観光客からも大人気のシドニー。

オペラハウスやハーバーブリッジなどのオーストラリアを代表する観光地があり、シティからバスで30分ほどでビーチに行くこともできます。そのため自然からシティライフまで、短期間で楽しみたい人にもおすすめです。

移民大国であるオーストラリアの中でも特に多国籍な都市で、特にアジア系の移民や留学生の割合が高いです。日系スーパーや日本食レストランもたくさんあり、そこで働いている日本人留学生も多くいます。

学校数が多いので、語学学校のコースの選択肢が広く、格安学校もあります。

メルボルン

「世界の住みやすい都市ランキング」でも上位で、生活の質が高いメルボルン。

ヨーロッパを感じる歴史的な建物があり、魅力的なカフェもたくさんあります。またバーでのライブパフォーマンスやウォールアートなどで盛んで、アートの街としても有名です。

現在はシドニーに次ぐ第二の都市ですが、人口が年々増加しており、近い将来シドニーを抜くという予想も。これからの成長も期待できる街と言えるでしょう。

メルボルン大学やモナシュ大学など、レベルの高い名門大学が集まっているため、進学英語コースに通う人も多いです。

ゴールドコースト

オーストラリアの有名な観光地「サーファーズ・パラダイス」があるゴールドコースト。年間300日以上が晴天で、サーフィンやシュノーケリング、ビーチスポーツなどの野外アクティビティが盛んな都市です。

アジア人が比較的少なく、ヨーロッパや南米からの留学生が多いのも特徴。住んでいる人々の年齢が若めで、ナイトクラブやバーなどの娯楽が多く、夜通しにぎわいがあります。

語学学校は小規模なことが多く、楽しみながら学びたいという人も多いです。土地柄を活かしてホスピタリティや調理師、サーフィンなどを学べるコースもあります。

ブリスベン

オーストラリア第三の都市と呼ばれ、都会と地方の良さを併せ持つブリスベン。街はコンパクトでビジネス、ショッピング、レストラン・バーなどのエリアがまとまっているため非常に便利です。

シドニーやメルボルンといった大都市よりも物価が安く、家賃も抑えられるのも魅力。シドニーと同じ家賃の部屋でも、より広くて大きい部屋に住むこともできます。

ブリスベンの語学学校はシティ周辺に集まっており、通学もしやすいです。モチベーションの高い学生が多く、勉強に集中しやすい環境と言えます。

パース

日本での知名度は低いものの、穴場の人気都市であるパース。オーストラリアの有名都市はほとんどが東海岸にありますが、パースは西海岸にある唯一の都市です。

自然と街が調和されており、シティの中心を流れるスワン川を中心にビジネス街や住宅街、自然公園などがあります。ビーチや有名な観光スポットも近く、ゆったりとした雰囲気の中で暮らしたい人におすすめです。

アジア以外にも、ヨーロッパや中東など多国籍な国から人が集まっており、永住権や現地就職を目指している人も多いです。学校の数は少なめですが、進学向けや試験対策などのコースの種類はあります。

ケアンズ

日本から近いオーストラリアの観光地として有名なケアンズ。リゾート地なため、都会とは正反対のゆったりとした雰囲気が味わえます。

他の都市と比べて物価が安いので、留学費用を抑えることができます。アルバイト先は都市よりは少ないですが、観光地のためお土産屋さんやレストランなどの求人はあります。

ケアンズは小さい町のため、語学学校は数校しかありません。しかしダイビング資格を取得できたり、観光や野外アクティビティを楽しめるなど、特色のあるコースもあります。またクラスも少人数制でアットホームな雰囲気があります。

4 留学相談をする

ここまできたら、語学留学についてのある程度のイメージはできたのでは。

そのイメージを具体的な留学計画にするために、無料で留学相談をしてみましょう。KOKOSでは経験豊富なカウンセラーが希望の都市やコース、予算などを伺い、ぴったりの語学学校やコースをご紹介します。

もちろん「オーストラリアで語学留学したいけど、全くプランが決まっていない」という人でも、一緒に考えていくので安心してください。

初めての海外留学の場合は、留学だけではなく、現地での生活に不安を感じているかもしれません。カウンセラーは現地生活が長く、留学経験もあるので、現地での生活情報にも精通しています。分からないことがあれば何でもお気軽にご質問ください。

ご相談方法はメールやラインなどの文面でも、電話やテレビ電話などのオンライン通話でも大丈夫です。オンライン通話を希望される場合は、一度メールやラインでお問い合わせしていただき、ご都合のいい日時をお伝えください。

4 入学手続きをする

希望の学校が決まったら、申込フォームに入力して正式に留学サポートのお申込みをしていただきます。

その後はカウンセラーが学校と留学生の仲介役となり、相互に連絡を取りながら入学に必要な手続きを進めていくという流れです。

本人が書かなければいけない書類や申請書もありますが、私たちのほうで丁寧に書き方をお伝えします。入学に必要な提出書類につきましては、学校により異なることもありますが、多くの語学学校では以下が求められます。

入学に必要なもの

  • パスポート(持っていない人は取得する必要あり)
  • 入学許可書(入学手続きし、学費を納入した後に送られる)
  • OSHC(海外留学生保険。3ヶ月以上の留学の場合は加入が義務)
  • GTE(学ぶことが一番の目的であることを証明する書類)

※英語試験のスコア(コースによっては必要)

入学手続きが終わると、学校からオファーレターが送られてきます。オファーレターには留学生の情報やコースの学費、入学日などが書いてあるので、その内容を確認したら学費の支払いに進みます。

支払いは海外送金かクレジットカード支払いを選ぶことが可能です。支払いは弊社にではなく、学校に直接払っていただく形となります。

学費の支払いが完了したら、入学許可書(COE) が発行され、正式に学校から入学が認められます。

学生寮に住もうと思っている方は、学校への進学が決まったと同時に寮に申し込みましょう。学生寮は非常に人気のため、入学間際で申し込んでも定員オーバーとなる場合が多いです。

5 必要なビザを申請しよう

これで入学手続きは終わりましたので、次は現地の滞在に必要なビザを申請しましょう。

留学期間が3ヶ月以上の人はかならず学生ビザを取得する必要があります。しかし3ヶ月未満の場合はETAS(観光ビザ)やワーキングホリデービザでの入国となります。

手続きはすべて英語となるため、不安を感じる方もいらっしゃいますが、弊社ではビザの申請手続きも無料でサポートしています。不明な部分は日本語でご案内しますので、英語が不得意な方でも大丈夫です。

実際、弊社ではほとんどの方が問題なくビザを取得されています。

状況にもよりますが、学生ビザ取得までにかかる時間は数週間〜3ヶ月ほど。ビザ発給が遅れてもいいように、余裕を持って申請をしましょう。

7 出発の準備をしよう

航空券を購入する

学生ビザが発給されたら、渡航日程を決めて航空券を予約しましょう。

学生ビザでは、コースが始まる3ヶ月前から入国することができます。弊社ではコースが始まる○日前に入国することをおすすめしています。

役所での手続き

1年以上の留学をする場合は、日本を発つ前に役所の手続きをする必要があります。

必要な手続きをせずに日本を発ってしまうと、国から社会保険や税金の支払いが求められてしまいます。また、住民票を抜き忘れると住民税や国民健康保険を払うことになります。

以下の手続きを忘れずにし、安心して渡航できるようにしましょう。

  • 住民票を抜く
  • 海外転出届を提出する
  • 住民税を支払う
  • 国民年金を支払う
  • 国民健康保険の手続きをする
  • 確定申告を行う
  • 郵便転送依頼

持ち物を準備する

何を持っていけばいいか分からないという人は、以下のチェックリストを確認しましょう。

日常用品は現地でも買えるので、日本からすべて持っていく必要はありません。しかしこだわりのあるもの、日本で買ったほうが安いもの、オーストラリアでなかなか買えないものなどは持ち込むのが便利でしょう。

現地生活に向けての準備

歯の治療

オーストラリアの歯医者は非常に高いことで有名です。歯医者にもよりますが、一般的な診療は1万円、虫歯治療は5-10万ほどします。

さらにOSHC(留学生保険)では歯科治療はカバーされていないため、全額負担となります。海外留学保険や歯科治療専門の保険もあるものの、40-50%という制限がついている場合が多いです。

そのため、保険でカバーされても日本で治療したほうが安いというケースもよくあります。歯に違和感を感じている方はもちろん、問題のない方でも渡航前に歯科検診を受けるようにしましょう。一回の通院では完治しないことも多いので、留学を決めたら早めに行くといいでしょう。

携帯電話の準備

携帯電話は、現地に到着してから一番に必要となるもの。

現地で使える携帯を手に入れる方法は、日本で買ったSIMフリー携帯に現地で買ったSIMを差して使うか、現地でSIMと携帯電話の両方を購入するかがあります。

使いたい携帯にSIMロックがかかっている人は、ロック解除をする必要があるので注意しましょう。

留学生の中では日本で使っていた携帯をそのまま現地で使う人が多いです。その理由としては以下があります。

・使い慣れた携帯を使いたい

・オーストラリアで携帯を買うと高い

・現地で携帯探しをするのが手間

日本の携帯を使いたい人は現地の空港や店でSIMを買い、その場でアクティベートすることもできますし、事前にamazonなどで買うこともできます。

オーストラリアでの携帯電話について詳しく見る

海外旅行保険に加入

OSHCでは必要最低限な治療費がカバーされるため、基準額を超えた場合や、妊娠・歯科・盗難などの補償はありません。

そのため、不安な方はOSHCと併用して海外旅行保険に加入されることが多いです。OSHCのカバー範囲を確認し、必要であれば追加の保険へ加入することを考えましょう。

英語力を上げる

渡航までにまだ時間がある方は、英語の勉強をするとよいでしょう。教育機関の違いに関わらず、「日本で英語をもっと勉強しておけばよかった」と後悔する留学生が多いです。

語学学校の場合、事前に英語の基礎知識を身に付けると、授業の理解力が上がると言われています。独学できるところは独学してから学校に通うと、効率的に英語力を伸ばすことができるでしょう。

またTAFE/カレッジや大学では専門分野を学ぶのに忙しく、英語の勉強をしている時間がないという声もよく聞きます。渡航前に英語力を少しでも上げて、スムーズに授業を受けられるようにするのがおすすめです。

8 留学開始

いよいよ留学生活が始まります。到着してから数週間の間は、現地生活に必要な準備をしましょう。

【現地の生活準備】

・銀行口座の解説

・携帯電話の契約

・タックスファイルナンバーの取得

・在留届の提出

・シェアハウス、アパート探し

・アルバイト探し

必要な手続きは数日で終わることが多いですが、留学生の方が最も苦戦するのがシェアハウス探しとアルバイト探しです。

渡航前にシェアハウスを探して契約しようとする方がいますが、大きなリスクが伴いますので止めましょう。

オーストラリアでシェアハウスに住むには、事前に内覧に行って部屋を実際にチェックするのが当たり前。内覧無しで契約してしまうと、実際の条件と全く異なる部屋に住まされることがあります。さらに契約のためのお金を払ったのに、実際には部屋がなく詐欺だったというケースもあるようです。

そのためシェアハウスに住みたい方は、渡航してから1週間-1ヶ月の間はゲストハウスやairbnbなどに滞在し、部屋探しをしましょう。

滞在先探しについては、以下の記事で詳しく紹介していますのでご覧ください。

アルバイト探しについては、日本とオーストラリアでは異なる点が多いです。英語力の低い方はまず、高い英語力を求められない職場やポジションから始めるのがおすすめ。

それでも仕事が見つからない場合は、シフト時間に融通が利くことや、近くに住んでいることをアピールしましょう。

詳しい仕事探しの仕方については、以下の記事で詳しく紹介しています。

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