オーストラリアのペットトリミング
オーストラリアにはペット(特に犬)を飼っている人の数がとても多く、街に出れば子供より犬のほうが多いのでは?と思うほど。
さらに毛の長い洋犬が人気で、トリミングが頻繁に必要となるのでペットサロンの数も非常に多いです。
日本とオーストラリアのペットトリミングのスタイルは異なり、日本ではおしゃれなカットやカラーなどが人気なのに対し、オーストラリアではナチュラルで手入れのしやすいカットが好まれます。
また暑い気候のせいか、デザイン性を重視するよりは短く刈り上げるオーダーをする人が多いです。
オーストラリアにあるトリマー専門学校
MARU MARU DOG GROOMING SCHOOLは、Pet Education Services Pty Ltdという会社によって運営されているトリマー専門学校です。
こちらのスクールはプロの日本人トリマーによって授業が提供されており、日本のトリミングの細やかさと海外で必要とされるスピーディーさの両方を身につけることができます。
実際のペットサロンが併設されており、学生はそこで即戦力となるための実践的なスキルを身につけることができます。
さらに卒業後に勤務先を紹介してくれる制度もあり、現地での就労を目指す方にもおすすめです。
コースの詳細
初心者コース
レッスン回数 | 全50回 |
授業料 | A$6,250 + GST A$625 |
対象者 | グルーミングの経験が全く無い |
経験者コース
レッスン回数 | 全25回 |
授業料 | A$3,125 +GST A$312.5 |
対象者 | 過去にトリミング学校を卒業したが更に実施訓練や技術の向上が必要 休職中のブランクのギャップを埋めたい |
留学生を受け入れている専門学校やTAFEペットトリミングコースは、ほとんどありません。
そのためトリマー留学をオーストラリアでする場合は、上記の学校で他のコースに通いながら学ぶか、ワーキングホリデービザや観光ビザを活用して制限の中で学ぶ必要があります。
オーストラリアでトリマーとして仕事を探すには
就労できるビザが必要
現地で働くためには就労可能なビザが必要です。
学生ビザではビザの期間内なら週に20時間、ホリデー期間であれば無制限で働くことができます。
ワーホリビザでは就労時間の制限はありませんが、同一の雇用主のもとで最長6ヶ月まで働くことができます。
オーストラリアのペットサロンでアルバイトした体験談
私は未経験からアルバイトとしてオーストラリアのペットサロンで働いたことがあります。今回はその体験談をお話したいと思います。
仕事内容
シャンプー
専用の大きなバスタブに犬を入れ、水圧の強いシャワーを使って洗います。
中型〜大型犬であれば一匹ずつですが、小型犬であれば2頭を入れ2人がかりで洗っていました。
バスタブはお湯を溜めてシャワーで循環させたり、放出して新しいお湯を使ったりと様々な機能やスイッチがあり、操作に慣れるまで時間がかかりました。
ドライ
大きなドライヤーを犬に当て、水を飛ばしていきます。シャンプーが平気な犬でも、ドライヤーの大きな音に怯えて逃げ出す子がいて大変でした。
音に怯える子にはヘットバンドのようなもので耳を塞いであげたり、暴れる子はリードに繋いだりとそれぞれに合った対応が必要でした。
また子犬や老犬は強い風圧を当てると負担となってしまうので、小さめのドライヤーで優しく乾かしてあげます。
タオルで乾かした後はドライをしつつ、コームで毛を伸ばしていきます。
ここで毛のもつれを残してしまうと、バリカンをするときに引っかかってしまいます。
最初のうちは特に、自分では十分にコームしたと思っても十分でなく、オーナーにやり直しを頼まれたので大変でした。
カット
私は未経験のため、任されるのはドライまで。カットはオーナーや経験のあるトリマーが行っていました。
ハサミで綺麗に整えると思いきや、バリカンでスピーディーに刈り上げていくことが多かったです。
トイプードルやカブードルなどの毛並みのフワフワな犬種でもみんな丸刈りにされていくので、暑いオーストラリアならではだと思いました。
日本で見るようなカラーや目立つカットを頼む人はほとんどいませんでした。
接客
平日の仕事の合間などに来る人も多く、お客さんは希望の毛の長さなど、ざっくりとした要望だけ伝えてすぐいなくなることが多かったです。常連がほとんどで、フレンドリーで気さくなお客さんが多いイメージでした。
清掃
営業時間が終わると、かなりの毛と汚れたタオルが溜まります。毛はちりとりで掃いてから、掃除機をかけて、仕上げはモップでと掃除の工程が多かったです。タオルは毎日洗って次の日に備えます。
給料
その時の最低時給($20ほど)をもらっていました。経験者だとトリミングもできるので給料は上がるようです。
オーストラリアの犬について
オーストラリアの犬はとてもしつけが行き届いており、特に都市にいる犬はとてもお利口です。トリミングされている間も大人しくしている子が多く、問題のある子はほとんどいませんでした。
これは子犬の頃にプロにトレーニングをしてもらうという習慣があるため、信号の渡り方や他の犬や人との接し方を厳しく教えられているという理由があります。
始めてオーストラリアに来た際、多くの犬がノーリードで飼い主と街を散歩していて、何も指示されなくてもしっかりと付いていっているのを見て驚きました。
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