オーストラリアのアート留学とは?
どんなことが学べるの?
オーストラリアにあるアートコースは芸術、美術、デザイン、音楽、演劇、ダンスなど多岐に渡り、あらゆるアート分野をカバーしています。コース名としてよく使われる分類と、具体的な内容は以下の通りです。
【Fine Arts 】絵画、彫刻、音楽、詩などの純粋芸術
【Visual Arts】Fine Artより広い意味。デジタルアートなども含む
【Creative Arts】 アートの中でもデジタルデザイン、3D、ゲームなどのモダンな分野に集中したもの
【Performing Arts】 演技、歌、ダンス、舞台芸術など
【interior design】 インテリア、家具、製品
【Building design】 建築デザイン
【Fashion Design】 衣服やジュエリーなどのデザイン
しかしすべてのコースに留学生が入れるというわけではありませんので、希望のコースが留学生を受け入れているか確認しましょう。
学びのスタイルや授業内容はコースによって変わりますが、大学ではアカデミックな内容や研究分野を学ぶことができ、TAFEや専門学校では実技や作品制作が主の実践的な内容となっています。
オーストラリアで盛んなアート
視覚芸術
視覚芸術はビジュアルアートとも呼ばれるもので、絵画、彫刻、写真、デジタルアート、工芸品などの目で見えるアートを指します。オーストラリアは現代視覚芸術の分野で功績を挙げており、世界的な芸術祭にもオーストラリア人アーティストが多数参加しています。
バイオアート
バイオアートとは芸術と科学の間にある新しい芸術分野で、バイオテクノロジーを使った芸術や、生き物を表現するアートのこと。オーストラリアには固有の生物や世界的にも珍しい自然環境があり、その中で自然と文化の融合であるバイオアートが発展しました。
舞台芸術
オーストラリアには独自の舞台芸術スタイルがあり、社会問題をテーマとしたもの、社会的マイノリティに焦点を当てたもの、先住民演劇など多様です。ランドマークであるシドニーオペラハウスではオペラや音楽はもちろん、演劇の拠点としてたくさんのショーが開演しています。
アボリジナルアート
アボリジニアートとはオーストラリアの先住民族、アボリジニによって作られるアート。文字を持たなかった彼らは、動物や食糧、水がどこにあるかを示すために描く絵がコミニュケーションの手段でした。やがて西洋のアクリル板に描かれるようになり、アートとして定着しました。絵のスタイルはとても力強く、生き生きとしているのが特徴です。
オーストラリアでアート留学するメリット
独特の芸術文化がある
アートは国の文化や考え方を反映すると言われていますが、オーストラリアのアートは豊かで豪快という言葉がぴったり。美しく広大な自然に囲まれ、のんびりとしたライフスタイルを送っているせいか、のびのびとした鮮やかな色使いの作品が多いです。
世界中から人が集まっている移民大国のため、町によって雰囲気や建物、住んでいる人々が全く異なることもあり、本当に同じ国かと驚くほど。多民族社会で発展した芸術は多様性があり、様々な国の文化を取り入れたオーストラリア独自のスタイルを持っています。
気軽に芸術に触れられる
オーストラリアには街中にギャラリーがあったり、国立美術館や近代芸術美術館に無料で入れたりと、アートを気軽に楽しむことができます。
さらにデザイナーズマーケットやハンドメイドのマーケットが毎週のように開かれており、制作者と直接話すこともできます。
さらに本格的なウォールアートも盛んで、見て回ればきっとクリエイティビティが刺激されるはず。
現地の大学卒業なら現地就職の機会も
オーストラリアの大学以上の学位を取得した場合、卒業ビザを取得し現地で2年働くことができます。アートを海外で学びたいというだけではなく、学んだスキルを使って実務経験を積みたいと考える人は多いです。しかし外国人にとって壁となるのはビザで、働くことが許されているビザがなければ現地での就労は認められません。
卒業ビザは就労時間や雇用主の制限がなく、ビザの期間内なら基本的に何をしてもいいビザなので自由度が高いです。
もちろん、就職先は自分で見つけなくてはならないですが、文化や言語の異なる国で働いた経験はきっと帰国後も役立つでしょう。