オーストラリアで海洋学を学ぶメリット
海洋学とはその名の通り、海の中のさまざまなことを研究する学問です。海の中の生物や海の流れ、海の中の化学物質などを調べて、海の環境や生態系を理解していきます。
オーストラリアは海洋学の研究に適した国とされており、その理由には以下があります。
多様な海洋生物がいる
オーストラリアは多様な海洋生物が生息する地として、世界的にも有名です。グレートバリアリーフを含む広大な海洋地域には、多様なサンゴ、魚類、貝類、海洋哺乳類など、数多くの種が存在します。
この多様化した海洋生物を研究することで、生態系の安定性や回復力、進化などを学ぶことができます。
海洋資源が豊富にある
オーストラリアの海域は、鉱物資源やエネルギー資源が豊富にあります。
海洋地球科学や資源探査技術を使って、海底の鉱物資源や油田・ガス田の発見・開発に導く研究も進められています。
環境保護への取り組みが進んでいる
オーストラリアは自然保護への取り組みが盛んな国であり、海洋保護も重要なテーマです。
海洋学の知識を活用すれば、海洋汚染や過剰漁獲などの問題に対処することができます。さらに海洋環境の保全と持続可能な利用など、未来につなげる研究も多く行われています。
オーストラリアで海洋学を学べるおすすめ大学5選
ジェームズクック大学
オーストラリアで海洋学といえば、一番有名なのがジェームズクック大学です。
ジェームズクック大学はケアンズやタウンズビル、ブリスベンなどのクイーンズランド州にキャンパスがあります。
海洋学、生態学、熱帯保健学、地球科学などの科学分野で世界トップクラスの研究をしており、QSの「2023 QS Sustainability Rankings」ではオーストラリア1位を獲得。
Bachelor of Marine Scienceではサンゴ礁、島、海草、マングローブなどの自然環境についての研究を行います。 先進的な研究水槽や研究所で学びながら、海洋システムについての深い理解を深めることが可能です。
さらに 人間による影響を管理し、海洋・沿岸環境を保全する最善の方法も学ぶことができます。
ジェームズクック大学は規模が小さい分、学生同士や教授との仲を深めることができます。一緒に学ぶ留学生や、クイーンズランド州北部に集中する海洋科学者や管理者とのネットワークを構築できるのも魅力です。
クイーンズランド大学
クイーンズランド大学は、クイーンズランド州で最も大きく古い大学で、Group of 8(オーストラリアの名門大学群)のひとつでもあります。
規模の大きい大学だけあって、研究設備が非常に整っており、グレートバリアリーフや亜熱帯の珊瑚海にあるUQの海洋ステーションでは、現場での経験を積むことが可能です。さらにキャンパス内にある研究室では、実践的な研究スキルを磨くことができます。
世界でもトップレベルの海洋研究者グループから学ぶことができ、各分野のエキスパートから生きた知識を得ることができます。
海洋生物学、沿岸・海洋システム、生態学・保全学、地理・地質学、バイオテクノロジー、地球変動科学、工学、ビジネス、法律など、様々な分野を幅広く学べるのも特徴です。
フリンダース大学
フリンダース大学は南オーストラリア州のアデレードにある大学です。その名前は南オーストラリア州の海岸を探索・調査したイギリスの航海士、マシューフリンダースにちなんで名付けられました。
フリンダース大学の海洋学部では海洋生物の生物学、物理化学的な海洋環境との関係、変化に対する反応についてを学びます。また、海洋生物多様性、生態学、遺伝学、保全学、漁業についての幅広い知識も習得します。
フリンダースの教授は国際的に活躍する海洋生物学者や海洋学者で、海洋科学の最新問題に関する知識を学べます。さらに
海洋と海洋生物に関する地球環境問題に焦点を当てており、環境問題に興味がある人にもおすすめです。
様々な海洋生物地域へのフィールドトリップを含む、海洋ベースのフィールドワークに参加することもできます。
ディーキン大学
メルボルン、ジーロング、ウォーナンブールなどにキャンパスを構えるディーキン大学は、7万人の学生が在籍しており、規模の大きい大学です。
ディーキン大学の海洋学部では海洋生物学や生態学、海洋学、海洋マッピング、保全、養殖、漁業、海洋・沿岸管理など、幅広い学問分野を学び、海洋システムの専門家を目指すことができます。
水中での生物学的、化学的、物理的プロセスを探求しながら、海洋科学のエキスパートから学んでいきます。
海洋学部のキャンパスはグレート・サザン・リーフの入り口に位置し、岩礁海岸、海草藻場、マングローブ林などがすぐ近くにあります。
タスマニア大学
タスマニア大学はオーストラリア本土から240km南に位置する島、タスマニアを代表する大学です。
タスマニアは南極大陸への玄関口であり、天然の海洋研究所が目の前にあるタスマニア大学では、海洋ガバナンス、海洋生物学、漁業・養殖産業などを学ぶことができます。
マスターコースは、海洋科学と南洋および南極大陸に焦点を合わせたもので、世界的に見ても珍しいです。
海洋・南極研究所(IMAS)の業界をリードする施設や、国際的に認められた専門家と学ぶことが可能です。
以下の4つのコースから1つを選択する形となっており、海洋ガバナンス、海洋生物学、漁業管理、持続可能な水産養殖から選ぶことができます。