シドニー工科大学は、工科大学と名前にありますが、コース内容は建築、環境、ビジネス、IT、デザイン、教育、工学、通信、国際学、法律、薬学、科学など多岐にわたり、看護も学ぶことができます。
分野別でもUTS看護学の評判はオーストラリアトップクラスで、TimesやQSの分野別ランキングで常に国内上位に入っています。
UTSとして各分野からの国際的な評価、知名度も高いため、留学生の割合が多くなっています。また、メインキャンパスはシドニー中心部に位置することから、充実した学生生活を送ることができます。



充実した看護系の設備・ネットワーク
UTSには実際の病院環境を模倣して設置された16もの臨床実習ラボがあります。Clinical Labs(臨床実習施設)という最新設備が整ったこの施設で、学生は実践的な知識と技術を身に着けることができます。
この施設は学生の看護・助産の臨床能力開発をサポートするために開発されましたが、言語病理学、病態生理学、薬学、遺伝カウンセリング、理学療法などにも応用できる幅広いキャパシティーを有しています。
設備の一例:
- 壁掛け式の酸素吸入口
- 静脈注射およびカニューレ治療機器
- 心電図シミュレーター
- 気管切開器具を含む高度介護機器
- 自動体外式除細動器
- バイタルサイン、創傷管理、手作業用具
- 視聴覚教材
連携している医療関連機関
UTSは都市部に位置しているため、その利便性を活かして多くの医療機関と連携しています。
- Central Coast Local Health District
- Sydney South West Area Health Service
- Justice Health
- Northern Sydney Local Health District
- Royal Hospital for Women
- The Children’s Hospital at Westmead
- Tresillian Family Care Centres
- South Eastern Sydney and Illawarra Health Area Health Service
Bachelor of Nursing
UTSの看護コースで義務付けられている医療現場での臨床実習は計870時間以上と、他大学で一般的な800時間よりも多く、より実践的な技術を身に着けることに重点が置かれています。
臨床実習施設で1年次の最初のセメスターから実習を行います。2年次には、小児看護・外科・メンタルヘルスの他に蘇生術なども学び、3年次には患者への具体的な対応方法やコミュニケーション、医療現場でのチークワークについても学習します。自身の興味に合わせて選択科目を学習することもできます。
コース構成
以下は2月開始の場合のコースプランです。内容は年によって変更されることがあります。
セメスター | 科目 |
---|---|
Year 1, Semester 1 | – プロの看護師になる – プライマリ・ヘルスケアの実際 – バイオサイエンス 1 – 専門的実践経験1 |
Year 1, Semester 2 | – 専門看護実践へのアプローチ – 生涯にわたるパーソン・センタード・ケア – バイオサイエンス2 – 専門実践演習2 |
Year 2, Semester 1 | – 看護と助産のためのエビデンスに基づく実践 – 看護における薬理学 – 健康変動1 – 健康変動入門 – 専門実践演習3 |
Year 2, Semester 2 | – メンタルヘルスとウェルビーイングの促進 – 健康バリエーション2 – 慢性疾患と障害 – 健康バリエーション 3 – 慢性状態の急性増悪 – 専門職実習4 |
Year 3, Semester 1 | – オーストラリア先住民の健康、ウェルネス、文化 – 健康バリエーション 4 – 急性で生命を脅かす状態 – 健康バリエーション 5 – 緩和ケアと終末期ケア – 専門職としての実践経験 5 |
Year 3, Semester 2 | – プロの看護師・助産師になる – プロフェッショナル体験プレースメント – メンタルヘルス・アセスメントと応用 – 高齢化:ウェルビーイングと持続可能性 – 児童と青少年の健康における現代的課題 – 母子保健 – 文化体験(UG) |
選択科目(3年次) | アボリジニ・コミュニティへの参画 高齢者ケア 地域保健看護 クリティカルケア看護 小児・家族看護学 グローバルヘルス メンタルヘルス看護 小児看護 緩和ケア 周術期看護 リプロダクティブ・ヘルス、母子保健 薬物・アルコール看護 ウィメンズヘルス 慢性期看護 |
入学要件
看護学部への入学には他学部よりも高い英語力が求められます。IELTSではオーバーオールスコア7.0以上で、各バンドでも最低7.0が必要です。PTEなら65以上です。また、オンラインのIELTS Indicatorテストの結果は利用できません。
日本の高校卒業からの入学の場合は、必要な要件を満たすため、大学付属のUTSカレッジが提供するファウンデーションコースやTAFE Diploma経由での入学が原則必要となります。


学費
2025年度 $46,710/年(学費は年によって変わります。また、奨学金を利用することで学費を押さえることも可能です)
