オーストラリアでIT留学!メリットやおすすめ学校、卒業後の進路は?

ITを学ぶ人のイメージ

英語を学ぶだけではなく、日本に帰国してからや現地で役立つスキルを身につけたいという方が増えています。その中でも特に人気なのが、需要も将来性もあるIT留学です。

今回はオーストラリアでするIT留学について、メリットやおすすめの学校を紹介していきます。

目次

オーストラリアのIT留学とは?

ITとはInformation Technologyの略で、情報技術に関する分野のこと。そしてオーストラリアのIT留学とは、オーストラリアで英語を使いながらITを学ぶことを指します。

オーストラリアでIT留学をすれば、世界基準の知識やスキルを身に着けることができ、グローバルな視野を持ったITのスペシャリストとなることができます。

また教育水準の高い教育機関で学んだり、最新のトレンドや技術に触れたりすることで、日本国内はもちろん、海外でも競争力のある優れた人材となることが可能です。

さらにIT業界は他の業界よりも言語による壁が低く、急速に成長している業界と言われています。そのためスキルと英語力があれば、在学中にインターンシップをしたり、卒業後に就労ビザを取得し現地で働くこともできます。

オーストラリアのIT留学で学べる専攻と目指せる職業

一言でIT留学といっても様々な分野があり、ITの全般的な知識を広く浅く学ぶコースもあれば、特定の分野を深く学ぶコースもあります。

以下はオーストラリアで学べる一般的な専攻です。

コンピューターサイエンス、IT

最も一般的でコース数も多いです。プログラミング、アルゴリズム、データ構造、ソフトウェア設計などのITに関する基礎知識を広く学びます。

目指せる職業

ソフトウェアエンジニア、ソフトウェア開発者、ウェブ開発者、データベースエンジニア、アプリケーション開発者、システムアナリスト

ソフトウェアエンジニアリング

ソフトウェアの設計、開発、テスト、保守などのスキルを学ぶ専攻です。プログラミング言語を用いて、webアプリ、モバイルアプリ、その他のソフトウェアを開発する方法を学びます。

目指せる職業

ソフトウェアエンジニア、プログラマ、ソフトウェア開発者、ソフトウェアアーキテクト、QAエンジニア

ネットワーキング

コンピューターやデバイス間の通信を可能にするネットワークの設計、構築、管理、セキュリティなどについて学びます。理論的な知識だけでなく、実際のネットワーク設計や構築、問題が起きた時の対処などの実践的なスキルも取得します。

目指せる職業

ネットワークエンジニア、ネットワークアドミニストレータ、ネットワークアーキテクト、セキュリティエンジニア、ネットワークサポートエンジニア、クラウドネットワーキングエンジニア

データサイエンス

膨大なデータを解析し、パターンを解析したり、予測したりするスキルを学びます。さらに統計学、機械学習、データマイニングなどの分野も含まれます。

目指せる職業

データサイエンティスト、データアナリスト、データエンジニア、機械学習エンジニア、予測分析エンジニア

人工知能(AI)

コンピュータにデータを与え、パターンや知識を学ばせるという機械学習の分野を学びます。プログラミングや数学の基礎、データの解析や予測などの知識も身に付けます。

目指せる職業

機械学習エンジニア、データサイエンティスト、コグニティブコンピューティングエンジニア、AIエンジニア、研究者

インタラクションデザイン

ITの中でも、コンピューターとユーザーが関わる部分のデザインに関する分野です。ユーザーエクスペリエンス(UX)の設計やユーザーインターフェース(UI)の開発に関する知識を学びます。

目指せる職業

UIデザイナー、UXデザイナー、インタラクションデザインリサーチャー、プロトタイピングスペシャリスト、ユーザーエクスペリエンスコンサルタント

IT留学に向いている人

先ほど述べたように、ITといっても様々な分野がありますが、すべてに共通しているのは「社会にある様々な問題をIT技術を使って解決する」という点です。

そのため、問題を論理的に分析し、クリエイティブな解決策を出すのが得意という人が向いていると言えます。

さらにIT技術は常に進化しており、トレンドの移り変わりも激しいです。その流れについて行くには、留学後も継続的にモチベーションを持ち、学び続ける必要があります。

よって、ITや最新の技術に興味があり、新しい分野を学びたいという好奇心があることが大切と言えるでしょう。

しかしこれらの特徴はあくまで傾向であり、実際のIT業界には様々な経歴や興味を持つ人がいます。

実際に学んだり働いたりして考えが変わる人も多いので、自分の状況や目的に合わせて留学を計画することが重要です。

オーストラリアでITを学ぶメリット

IT業界が盛んな国

オーストラリアでのSTEM(科学、技術、工学、数学)分野の雇用は急速に成長しており、政府の調査によると他の仕事と比較して2倍の速さで増加しているそうです。

特にIT業界は盛んであり、大都市圏には多くのIT企業やスタートアップが存在し、留学生にとってキャリアや就職の機会が豊富です。また、オーストラリアはグローバルなビジネス環境にアクセスしやすく、国際的なネットワークを築くことができます。

さらにオーストラリアではIT技術があらゆる分野で有効活用されており、ITの実用化という面では他国よりも優れていると言えます。特に政府は各種サービスの電子化を推進しており、ビザ申請や行政手続き、支払いなど多くの領域でオンライン化が進んでいます。

留学生の受け入れ体制が整っている

オーストラリアは留学先としての人気が高く、世界中から留学生が集まっています。

その人気の理由の一つには、多文化社会であることが挙げられます。オーストラリアは移民が多く、オーストラリア人の中にも他国にルーツを持つ人たちがたくさんいます。

教育機関やコースにもよりますが、クラスの留学生率も非常に高いため、留学生だからといって疎外感も持つことも少ないでしょう。

さらにオーストラリアは教育を国の重要な産業と位置づけており、留学生向けに提供されているコースの種類や数が非常に豊富です。そのため、留学生のニーズに合った内容、レベル、期間のコースを見つけることができます。

加えて国としての魅力もあります。オーストラリアは世界ランキングでも上位に入るほど生活水準が高く、治安も比較的いいです。さらに他国にはない美しい自然環境を誇っており、リラックスしたライフスタイルが好まれています。

教育水準が高い

オーストラリアは教育水準が高いことでも評価が高いです。特に大学は数は少ないものの、平均的なレベルが高く、世界的にも有名な大学が数多くあります。

その理由には、オーストラリア政府が教育に対して積極的な投資を行っており、キャンパスの設備や教育教材の充実、教員の質の向上などに力を入れていることがあります。

また教育の質を保つため、政府が教育システムを厳しく管理しており、教育機関は定期的な評価や監査を受ける必要があります。

加えて実践的な教育や産学連携の取り組みが盛んであり、学校でも業界とのつながりや実務経験を積む機会が多いです。実際の企業からの案件に取り組んだり、インターンシップや研修の機会があるITコースもあります。

英語でITを学ぶことができる

IT業界では技術に関する文章や記事が英語で書かれることが多く、最新の情報を得るには英語の読解力が必要となります。さらに日本語で検索した場合と英語で検索した場合では、情報量や質の面で大きく異なります。

これは日本語と比べると英語を使用する人が圧倒的に多いため、使用できる言語が限られていると得られる情報も限られてしまうということです。

現在では日本語へと翻訳される速度が速いため、英語が分からなくても問題ないとする声もあります。

しかしITに関する最新の研究やトレンドの発信地が英語圏の国々であることは未だに変わりなく、世界の優秀な技術者と同じステージに立つには英語力をつけることが必要となります。

在学中や卒業後に就労のチャンスがある

オーストラリアは過去3年間でテクノロジー産業だけで33,000の新規雇用を創出しており、特にIT分野での需要が高まっています。

IT業界の中でも特に人材不足の分野では、就労ビザや永住権を取得することも不可能ではなく、卒業後に就労ができる卒業ビザもあります。

またオーストラリアのIT業界ではインドやネパールからの移民が非常に多いという特徴があります。

オーストラリアでIT留学後のキャリア

オーストラリア就職する

ITはオーストラリアで最も給与の高い産業の1つであり、給料の水準は平均より高いです。

大手求人サイト、SEEKによるとIT職の平均給料は以下となっています。

職種平均給料
ソフトウェアエンジニア$110,000 – 130,000
ネットワークスペシャリスト$95,000 – $115,000
データサイエンティスト$115,000 – $135,000
引用:seek.com.au

さらに年齢や経験年数が低くても、資格やスキルに応じて給与が増える傾向があるため、昇給や昇進がしやすいという特徴があります。

人手不足なIT業界の職種では就労ビザや永住権につながる場合もあるため、移住を目指してIT職を選ぶ人も多いです。

そのためオーストラリアのIT業界にはたくさんの移民がおり、特にインドからの技術者が多い傾向にあります。その理由は、インドでは英語を公用語とする人もいて英語力が高いこと、また移住への気持ちが強く人生をかけて留学しにくる人が多いことにあります。

現地で就職する際は、現地のオーストラリア人やそんな世界からの技術者がライバルとなるため、日本で就職するよりも難易度は上がります。

しかし留学で着実にスキルや英語力を身につければ、現地での仕事探しも不可能ではありません。

現地では特に経験を重視するため、未経験の場合はインターンシップから始めるなど、小さな経験から積んでいく必要があります。

オーストラリアでは条件を満たせば卒業生ビザを取得することができ、数年間の間自由に現地で就労が可能です。

他国で就職する

英語力とITでのスキルがあれば、オーストラリア以外の国で就職することも可能です。

さらにオーストラリアの大学や教育機関では、異なる国やバックグラウンドを持つ学生と交流することができるため国際的なネットワークを作ることができます。

他国ではコネクションを通じて就職をするケースも多いです。このような国際的なネットワークを通して、他国での就職活動有益なつながりや情報を得られます。

日本に帰国

オーストラリアでITを学ぶことで、日本とは異なる教育システムや問題解決のアプローチに触れることができます。

留学経験を持つ人は広い視野や多様な経験を持っていると評価されることがあり、他の候補者との差別化をすることが可能です。

さらに近年では業務委託やグローバル展開などから、海外の人たちとのコミニュケーションなIT企業も多く、英語力のあるIT技術者の需要も上がっています。

オーストラリアでIT留学できる学校

オーストラリアでIT留学ができる教育機関には大学、TAFE、カレッジ(専門学校)の3つがあります。

大学
オーストラリア全土に約42校あり、ほとんどが公立大学。入学時期は2回あり、基本的には2月と7月です。TAFEやカレッジよりも施設が整っており、学費もその分高いです。

TAFE

州立の職業専門学校。実践的な教育に力を入れており、学術的な授業よりも実習が多い傾向があります。学費やキャンパス設備は大学とカレッジの間くらいです。

カレッジ

私立の専門学校。キャンパスは小規模ですが、大学やTAFEよりも学費が安いです。郊外よりも都市にキャンパスが集まっています。

大学はBachelor(学士)やMaster(修士)などの学位を中心に、TAFEやカレッジはそれ以下の学位や資格であるCertificateやDiplomaなどを中心に提供しています。

しかし一部のTAFEやカレッジでは学士や修士を提供しており、取得した学位は大学で取得したものと同じように扱われます。

TAFEやカレッジは大学よりも学費が抑えめなので、学位を取得したいけど費用は抑えたいという方におすすめです。

IT留学ができるオーストラリアの大学

シドニー工科大学

シドニーの中心部に位置するシドニー工科大学。

ITをはじめとした技術系に強く、最新のキャンパスと現地産業との結びつきの強さが魅力です。

シドニー工科大学のITコースを卒業した卒業生は、国内でも有名な会社に就職しており、IT業界を牽引する人材を生み出しています。

クイーンズランド工科大学

世界的にもレベルの高い、最新のIT設備をキャンパスに持つクイーンズランド工科大学。

IT分野の中でも成長が期待されている、ロボットやAI技術を多くカリキュラムに取り入れています。

多くの企業と提携を組んでおり、インターンシップをすることもできます。

スウィンバーン工科大学

メルボルンのホーソンにメインキャンパスを持つスウィンバーン工科大学。

実践的な教育を重視しており、特にITコースや工学コースは留学生からも人気です。

大学にしては珍しく、TAFEコースを多く提供しているという特徴もあります。

ニューキャッスル大学

シドニーから少し離れた街、ニューキャッスルに位置するニューキャッスル大学。

オーストラリア国内でも研究に強いことが評価されており、大学自体のランキングも高いです。

ITの修士ではIT学士の資格がなくても入れるコースがあるため、他の学部を卒業したけどITにキャリアチェンジしたいという方にもおすすめです。

IT留学ができるオーストラリアのTAFE

TAFE NSW

NSWを代表するTAFEであるTAFE NSWはオーストラリアのTAFEの中でも最大で、留学生も多く在籍しています。

ITコースが比較的安く通えて、キャンパスや授業の質も大学に負けず劣らずなので、費用を抑えて学びたいという方にもおすすめです。

IT留学ができるオーストラリアのカレッジ

King’s Own Institute(KOI)

KOIはカレッジでありながら学士や修士といった高い学位を取得することができます。

キャンパスはシドニーとニューキャッスルにあるので、都市か郊外かという選択ができるのが魅力的です。

学費がトップクラスで安く、授業時間も融通が効きます。

Academy of Information Technologu(AIT)

ITに特化した専門学校であるAIT。

オーストラリア人からも認知されており、ゲームデザインや3Dアニメーションなどクリエイティブな分野が学べるのが特徴です。

IT業界とのコネクションもあり、現場で活躍するための実践的なスキルが学べます。

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