幼稚園教師

専門学校で幼児教育(チャイルドケア)の勉強をしたい、その後仕事として携わりたい、という問い合わせはとても多くなっています。在学中はもちろん、卒業後も仕事したい、という問い合わせは多いのですが、これはチャイルドケアのコースを終えれば永住ビザに有利だ、と思われていると言う側面も否定できません。
専門 / TAFEではまなべないのか?
小学校の先生は大学にて幼児教育を学ぶ必要がありますか、幼稚園であれば可能です。
チャイルドケアコースは永住権にも有利?
実はこれは大きな勘違いで、幼児教育の資格は確かに永住ビザに有利なのですが、オーストラリアで不足しているのは1)チャイルドケアセンターのマネージャー(責任者クラス)、2)幼稚園教師、であり、チャイルドケアワーカー(保母さん、保父さん)ではないのです(このような勘違いは決して少なくありません。お問い合わせは無料ですから、幼児教育に限らず、留学に関するご質問は必ずお問い合わせください)。
ただし、チャイルドケアのコースが全く就職に関係ないかといえばそんなこともなく、コース中のアルバイトもありますし、学校によっては卒業後1年ちょっとフルタイムで就労可能なビザを申請できますから、この間に就労ビザのスポンサーを見つけると言う例もあります。直接的に永住ビザにつながるわけではないというだけです。
保母さん、保父さんではありません。幼稚園教師です。
さて、ここまでは実は前置きで、ここで扱うのは「幼稚園教師」です。Pre-Primary school teacher、ということでオーストラリアで人手が足りないとされる職種の1つで、永住ビザにもつながるのですが、教育制度が異なる為和訳するなら「幼稚園教師」となりますから、前述のような勘違いも生まれたりするのかと思いますが、適切に訳すとすれば、「小学校前学年ならびに小学校低学年教師」とかなり長くなってしまいます。
オーストラリアはYear-K、Kindy、Pre Primary(州による)と呼ばれる、小学校1年生の前の学年からが義務教育です。一般の小学校は、つまり、YearK~6までの7学年が存在していることになります。低学年教育と言うのは大変重要ですから、特に少人数制で行われる傾向にあり、またカリキュラムも特別ですからその学年向けの特別な資格を持った教師が指導にあたります(もっとも、現場では人事面、人材面の都合で、必ずしも理想どおりとはなっていないようですが)。
小さい子の先生になりたいという情熱が必要
オーストラリアの永住ビザにも有利な資格ですが、当社としてはあまりお勧めしていません(安易な希望の場合は)。中高校生に教えるよりも簡単ではないか?などという声を聞くのですが、1科目2科目に集中すればいい、しかも(多少でも)物分りがよくなってくる学年層を相手にするのと、5-6歳児を相手にするのとでは、後者のほうがより高い英語力が必要になりますし、雇用主としてみても専門性の高い中高校教師のほうが外国人を雇用しやすいのが実情です。ですから、より小さい子供の先生になりたい、という情熱ではなく、就職に、永住ビザに有利だから、という理由の人にはお勧めしないということです。もちろん、そういう熱意がある人には是非取得して、活躍してほしいと願っています。