オーストラリアでNAATIを取得する方法|通訳者、翻訳者になる

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オーストラリアで通訳・翻訳家したいならNATTI

NATTIとは

NATTI(National Accreditation Authority For Translators and Interpreters)は翻訳者や通訳者の豪国家資格・国際資格のこと。オーストラリアで通訳者、翻訳者を目指すなら必ず必要とされているもので、文化や言語が多様なオーストラリアで、翻訳・通訳のレベルを高いレベルで保つために定められています。

必要なスキル

英語と日本語の通訳者、翻訳者になるには両方の高い言語スキルを持っている必要があります。日本語は母国語だし心配ないのでは?と思う人も多いかもしれません。英語と日本語では語彙や表現方法に大きな違いがあるため、微妙なニュアンスを的確に通訳・翻訳するには両方の言語についての深い知識が必要になります。実際、翻訳コースに通われた方からは日本語力が足りないと感じたという声を聞きます。

キャリア

キャリアとしては公立や民間機関等で通訳、翻訳家としての仕事、あるいは英語と日本語が必要な仕事に従事することもできますが、フリーランスで仕事をする場合もあります。オーストラリアは移民社会で、日本人の移民者も多いため活躍の場は多くあります。また、オーストラリアに限らず、日本や他国でも活躍できるスキルです。

NATTI資格の取得方法

NATTI資格を取得するにはいくつかの道がありますが、基本的にはNaatiに認定されたコースを卒業して、Certification Testとよばれる公式の検定試験に合格する必要があります。

※どのコースが認定されているか知りたい方は、こちらのNaati公式サイトから検索してみてください。

コースを提供しているのはTAFE、大学、大学院などで、期間は取得したい学位のレベルによって様々です。

翻訳、通訳コースの難易度は高く、授業を理解し大量の課題をこなすには、かなりの勉強量が必要となります。そのため、これから英語力を上げたい人よりはすでに英語力がある人向けのコースといえるでしょう。

資格を取得した後は3年ごとに更新が必要となります。更新のステップは以下のとおりです。

NATTI資格の種類とレベル

NATTIの資格はレベルに分かれており、それによって仕事の範囲も異なります。

翻訳者

Certified Translator

専門的ではない複雑なテキストを意味を把握し正確に通訳することができる。

【業務例】パスポート、免許証、教育証明書、パンフレット、ウェブサイトのコンテンツ、契約書、遺言書、裁判資料、マニュアル、製品情報、ビジネスメール、パンフレット、マニュアル、製品情報、リーフレット、博物館発行、財務諸表、雑誌記事など

Certified Advanced Translator

難しく複雑で専門的な文章を、意味を把握し正確に通訳することができる。

【業務例】政府提出文書、国際協定、高等裁判所文書、学会論文、教科書、科学論文、ビジネス、金融、商業および経済など。

通訳者

Certified Provisional Interpreter

複雑でない様々な状況や文脈で、複雑でなく専門的でない言葉や一般的に使われる表現を適切に使って、2つの言語(話し言葉または手話)を理解し、話すことができるようになります。

【業務例】

・健康(一般的な医療相談)・法律(目撃者の証言)・地域社会(行政窓口で車の登録)・移民/定住(新規移民のための行政サービスに関する問い合わせ)・教育(学校での教師と親の面接)・社会サービス(役所での保護者の支払いに関する問い合わせ)・金融(銀行口座の開設)・住宅(修理の依頼)など

Certified Interpreter

様々な複雑な状況や文脈の中で、複雑ではあるが専門的ではない言葉や、一般的・非一般的に用いられる表現を適切に用いて、2つの言語(話し言葉または手話、書き言葉)を理解し、表現することができる。

【業務例】

・教育(学校の授業)・社会サービス(生活保護不正受給の疑いに関する議論)・金融(融資を申し込んだクライアント)・住宅(借家契約裁判での紛争)・ビジネス(商談)・雇用(雇用契約違反に関する紛争)・保険(保険金の請求)・消費者問題(消費者の権利に関する問い合わせ)など

Certified Specialist Interpreter (Health & Legal)

健康や法律の領域における複雑で専門的なメッセージを、意味を正確に反映した話し言葉や手話を使って、原語から訳語に変換することができます。

【業務例】

・健康(専門家同士の対話、プレゼンテーション、国際企業による専門医療機器のプレゼンテーション、精神保健相談)

・法律(法律分野の専門家同士の対話、プレゼンテーション、専門家の証人尋問、裁判官の判断、裁判中の裁判官と弁護士の会話、法律専門家同士の議論)

Certified Conference Interpreter

専門的な領域において、2つの言語(話し言葉または手話、書き言葉)を理解し、生産することができ、専門的な表現や専門用語を含む特殊で複雑な言語を適切に使用することができる。

【業務例】

・政治や外交(国連サミット、NAATI会議、二国間条約交渉、英連邦政府会議)・技術、科学、健康、商業、経済などの重要な通訳。

入学に必要な条件

オーストラリア翻訳_通訳_2

入学に必要な英語力としてはTAFE / 専門学校レベルでIELTS6.0大学以上であればIELTS6.5~7.0レベルが必要となってきます。他の学部よりも0.5から1ほど高いIELTSのスコアが必要で、また、学校ごとに独自の各入学条件を設定していたり、適正テストなどを要件として設定している学校もあります。

専門学校 / TAFE レベル

Advanced Diploma of InterpretingRMIT大学
Diploma of InterpretingRMIT大学

大学/大学院レベル

NAATI 認定の大学・大学院レベルの学校一覧は以下の通りです。

コース名大学
Bachelor of Arts (Interpreting and Translation)ウエスタンシドニー大学
Master of Advanced Translation and Interpreting Studiesマッコーリ大学
Master of Translating and Interpreting Studiesマッコーリ大学
Master of Interpretingニューサウスウェールズ大学
Master of Translatingニューサウスウェールズ大学
Master of Translation and Interpretingニューサウスウェールズ大学
Master of Interpreting and Translationウエスタンシドニー大学
Master of Translation and TESOLウエスタンシドニー大学
Master of Arts in Japanese Interpreting and Translation (MAJIT)クイーンズランド大学
Master of Arts in Japanese Interpreting and Translationクイーンズランド大学
Master of Interpreting and Translation Studiesモナッシュ大学
Master of Interpreting and Translation Studiesモナッシュ大学

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