【オーストラリアの銀行】特徴や日本との違いは?口座開設方法も

オーストラリアの銀行

オーストラリアで生活していくうえで、銀行は必要不可欠。お金の管理はもちろん、給料の受け取りにも使うので、早いうちに口座開設をするのがおすすめです。

今回はオーストラリアの銀行の特徴や口座開設の方法について詳しく紹介していきます。

目次

オーストラリアの銀行と日本の銀行の違い

銀行の金利

日本の銀行の金利が0.001%/年ほどなのに対し、オーストラリアの代表的な銀行は0.01%ほど。短期で滞在する方にはあまり影響がないかもしれませんが、長期滞在者などまとまったお金を貯金する方にとっては重要な数字となります。

ATMの利用料がかからない

ATMは24時間利用可能で、土日祝日や時間帯にかかわらず無料です。しかし他の銀行のATMを利用するときは利用料がかかるので注意しましょう。

口座維持手数料がかかる

ほとんどの銀行では口座維持手数料がかかります。銀行によって金額は変わりますが、大体$5/月ほど。

口座残高や身分によっては維持費がかからない銀行もあるので、自分の銀行をチェックしましょう。

代表的なオーストラリアの銀行4つ

オーストラリアには代表的な銀行が4つあり、オーストラリア国内どこにでも支店やATMがあります。他には地方銀行やマイナーな銀行もありますが、ATMの数が少なく、必要なときにATMが見つからないことも。

最初に口座を開設するなら、4大銀行の中から選べば間違いがないでしょう。

Commonwealth bank

最もATMの数が多く、100年の歴史を持つ国内最大の銀行。銀行口座維持費は$4/月となっています。ATMが最も多いため、利便性を求める方や地方に住む方にはおすすめです。

NAB

オーストラリア最大の資産を持つ銀行。本店はメルボルンにあります。オーストラリア以外にもアジア、ヨーロッパ、ニュージーランドで業務を行っています。

普通口座維持費は無料、残高超過手数料も無料で最低入金額の設定も無し。ATMは日本語にも対応しています。

ANZ

普通口座の維持費は毎月$5ですが毎月$2000の入金もしくは25歳以下、またはフルタイムの学生であれば口座維持費用は免除されます。

westpac

ATMは日本語にも対応。口座維持費は$5。21歳以下、もしくはフルタイムの学生であれば口座維持費は免除。また、ワーキングホリデービザ保持者であればワーカー扱いになり、最初の12ヶ月口座維持費用が無料になります。

銀行の営業時間

営業時間は各銀行や支店によっても異なりますが、基本的な営業時間は下記の通りです。

月曜日から木曜日 – 9:00(9:30)~16:00
金曜日 – 9:00(9:30)~17:00
土曜日 – 9:00~12:00(一部の銀行や一部の支店のみ営業)

※ATMは基本的に365日24時間稼動

銀行口座の種類

Saving Account(普通預金口座)

日常的な入出金に使うための口座。キャッシュカードとリンクされているので、気軽にATMから引き出したり、決済に利用したりできます。

金利は低いかつかないことが多いので、生活に必要な分だけ普通預金口座に入れるのがいいでしょう。

Term Deposit Account(定期預金口座、オンライン預金口座)

貯金用の口座で、ATMやキャッシュカードでアクセスすることができません。カードが盗まれても使われる危険がないので、大きなお金はこちらの口座に入れると安心です。

そのため定期預金口座のお金を使うには、一度普通預金口座に移動(送金)する必要があります。口座間の送金はアプリやインターネットバンクで出来るので便利です。

口座開設をする方法

お金の管理やアルバイト給料の振込先として、事前に銀行口座を開設しておきましょう。

1 口座開設に必要なものを準備する

【口座開設に必要なもの(入国6週間以内)】
・パスポート
・オーストラリア国内の住所、電話番号
・最低預金額$20程度(必要ない銀行もあります)
・タックスファイルナンバー(取得していない場合は無くてもOK)
・日本のマイナンバー

【口座開設に必要なもの(入国6週間以上)】
上記に加え
・国際免許
・クレジットカード
・公共料金の請求書など

気をつけなければならないのは、オーストラリア入国後6週間以上が経過すると、口座開設に必要な書類が増えるということです。

その場合は追加の身分証明が必要となり、手続きが複雑になります。そのためなるべく早いうちに口座開設をするのがいいでしょう。

2 銀行で開設手続きをする

①銀行店舗の受付係に新規で銀行口座開設したいことを伝える。
②身分証明書の確認。
③口座の用途、現在のビザステータスの質問などを受ける。
④口座の種類や口座維持費の説明がされる。
⑤キャッシュカードの送付先を設定する。(通常はオーストラリアの自宅住所になります。)
⑥インターネットバンキングの暗証番号を設定する。
⑦TFN(タックスファイルナンバー)を取得しているかを確認される。
⑧口座開設完了。キャッシュカードは通常、5営業日以内に指定送付先住所に郵送される。

3 キャッシュカードをアクティベートする

キャッシュカードを郵送で受け取ったらアクティベート(認証手続き)をしましょう。アクティベートをしないとカードの利用はできないんので、ご注意ください。

アクティベートのやり方の説明書はカードとともに付属してきますので、それに従いましょう。

基本的には電話で認証を行うか、インターネットバンキングにて手続きができます

銀行のアプリを使う

前半で触れた通り、オーストラリアでは通帳がなく、銀行のお金の管理ができるのは専用アプリのみ。

アプリでは口座残高や入出金明細を見ることができ、他の口座への送金もとても簡単に出来ます。

友達とお金の貸し借り・割り勘をするときは銀行間で送金をすることが多いです。アプリを通じて簡単にできて、記録もされるので「払ったかどうか忘れてしまった」ということもありません。

貯金をサポートする機能がついていることもあり、目標の貯金金額と期間を設定することができます。自動貯金モードを選べば、通常口座から貯金用の口座へ自動で送金可能。

1週間ごとや1ヶ月ごとなど、自分のペースに合わせて貯金する頻度も変えられます。アプリがこまめに貯金してくれれば「うっかり貯金分を使ってしまった」という心配もありません。

キャッシュカードがあると便利な理由

デビットカードとして使える

オーストラリアのキャッシュカードはバンクカードと呼ばれており、デビット機能がついています。

日本ではクレジットカードでキャッシュレス決済をする人が多いかと思いますが、オーストラリアではデビットカードが主流。

デビットカードでは使ったお金がすぐに引き落とされるため、使いすぎるリスクが少ないというメリットがあります。

また、留学生がクレジットカード契約する場合は厳しい審査がありますが、キャッシュカードなら銀行口座さえ作ればゲットできます。

スマホに登録してスマホ決済できる

さらにキャッシュカードはスマホに登録することができ、カードを持ち歩かずに支払いをすることもできます。

キャッシュレスが進んでいるオーストラリアでは、現金をまったく持ち歩かない人も多いです。現金払いが出来ないというわけではありませんが、対応しているレジや機械が少ないなど、不便な思いをすることも。

現地で使えるカードを持っていないという人はキャッシュカードを作るのがおすすめです。

現金を持ち歩く必要がなくなる

比較的治安がいいとされるオーストラリアでも、大金を持ち歩くのは避けたいですよね。

現地に来たばかりだと、英語を聞き取り、慣れないお札や硬貨を数えて払うというのは結構な苦労となります。

キャッシュカードを作ってしまったらピッとかざすだけなので、お金を出し間違えてしまう心配もありません。

さらにシェアハウスなどに住んでいる場合は、専用の金庫などの安全にお金を保管しておく場所がないかもしれません。住人同士のトラブルを避けるためにも、大きなお金は銀行に預けるようにしましょう。

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