大学院からITを学ぶ!文系学部卒でも入れるオーストラリア修士コース

卒業帽を被って大学を卒業する学生の写真

「もう大学を卒業したけどITを学び直したい」「でも同じ学位を取り直すのはちょっと・・」と考える人は多いです。

そんな方におすすめなのが、大学院からITを始めることです。

オーストラリアでは、大学で全く別の分野を専攻していた場合でも入れる大学院コース(修士)があります。

今回は修士で始めるITコースについて詳しく解説します。

目次

オーストラリアでは大学院からITを始められる

日本と違ってオーストラリアでは、専攻にかかわらず学士があれば入れる大学院のコースがあります。またその学位は日本を含む、オーストラリア以外の国で取得したものでも認められます。

そのため、例えば日本の文系大学を卒業した場合でも、GPAや英語力などの入学条件を満たせば、大学院のITコースに入学することが可能となります。

すでに大学を卒業したけど、キャリアチェンジがしたいという人でも、前の学位を無駄にせず次に繋げられるというのは嬉しいですよね。

いきなり大学院でついていけるの?

しかし気になるのは、「いきなり大学院に行ってついていけるの?」ということですよね。

オーストラリアの修士コースはコースワークとリサーチという2つの種類に分かれています。

リサーチではその名の通り、研究を主に行い論文を書いて卒業するコースで、通常の大学院のイメージに近いです。一方でコースワークは修士コースではあるものの、学びのスタイルは学士に近く、試験や課題中心で評価され、単位を取得して卒業します。

多くのリサーチコースでは関連の学士が求められますが、コースワークでは初めてその分野を学ぶ人でも授業についていけるようにカリキュラムが構成されていることが多いです。そのため、多くの留学生はコースワークを選んでいます。

とは言え、コースワークでも学士よりは専門性やレベルが高いので、1からしっかり学びたいという方やいきなり大学院に行くのに不安のある方は学士を選んでいます。

オーストラリアの大学院から始めるメリット

大学院から始めるメリットとしては、時間と生活費を節約できることが挙げられます。

大学の学士コースは通常3年ですが、大学院の修士コースは通常2年です。1年短い分、時間や生活費を節約することができます。

また、より高い学位を得ることで応募できる求人の幅やできる仕事の範囲が広がるというメリットも。

さらに2023年7月より卒業生ビザの期間が延長されるので、ITの修士コースを卒業すれば卒業後に5年も現地に滞在し、就労することもできます。

ただし、これは2023年7月時点での情報です。ビザの期間や延長条件については政府の方針により常に変更の可能性があるため、政府の公式サイトで最新情報を必ず確認するようにしてください。

オーストラリアで大学院から始められるおすすめのITコース

大学院から始められるITコースには、国公立大学と私立カレッジの2つに分けられます。

国公立大学は国が管理していることもあり、授業のレベルが高く、キャンパスや教室などの施設も非常に充実しています。オーストラリアの大学のレベルは世界的に見ても高く、世界ランキングの上位に入る大学も多いです。

しかし学費が高く、1年間でも300万〜400万ほどかかるため、経済的な計画を前もって立てる必要があります。

私立カレッジは民間の組織によって運営されている専門学校です。専門学校とはいえ、学士や修士を提供している学校もあり、卒業すれば大学を卒業したのと同じ扱いを受けられます。

私立カレッジは大学と比べると規模が小さく、キャンパスもビルの中にあったりと最小限の施設で運営されていることが多いです。しかしその分学費が安く、大学の1/3の学費で通える学校もあります。

オーストラリアの国公立大学

シドニー工科大学

UTS シドニー工科大学キャンパス
コース名Master of Information Technology
期間2年
入学日2月/7月
入学条件6.5(各セクション最低6.0)

ニューカッスル大学

ニューカッスル大学キャンパス
コース名Master of Information Technology
期間2年
入学日1月/5月/8月
入学条件6.5(各セクション最低6.0)

ビクトリア大学

ビクトリア大学キャンパス
コース名Master of Applied Information Technology
期間2年
入学日2月/5月/7月/10月/11月
入学条件6.5(各セクション最低6.0)

西シドニー大学

WSU 西シドニー大学キャンパス
コース名Master of Information and Communication Technology
期間2年
入学日2月/7月
入学条件6.5(各セクション最低6.0)

オーストラリアンカソリック大学

オーストラリアン・カソリック大学キャンパス
コース名Master of Information Technology
期間2年
入学日2月/7月
入学条件6.5(各セクション最低6.0)

セントラルクイーンズランド大学

セントラルクイーンズランド大学キャンパス
コース名Master of Information Technology
期間2年
入学日2月/7月/11月
入学条件6.5(各セクション最低5.5)

オーストラリアのカレッジ

カプランビジネススクール

カプラン・インターナショナル・イングリッシュのキャンパス
コース名Master of Information Technology
期間2年
入学日2月/7月/9月/11月
入学条件6.0(S&L 6.0/W&R 5.5)

KOI(キングズオウンインスティテュート)

キングス・オウン・インスティチュートのキャンパス
コース名Graduate Certificate of Information Technology +

Master of Information Technology
期間6ヶ月+1年6ヶ月=2年
入学日3月/7月/11月
入学条件6.5(各セクション最低6.0)

都会のITコースと地方のITコース

コースを選ぶときに皆さんが悩まれるのが「都会にするか地方にするか」という点です。

ITだと特に都会のほうが求人が多い傾向にあり、学校の数や選べるコースの種類も豊富にあります。

対して地方では追加で卒業ビザの期間がもらえたり、永住権取得に有利に働く可能性があります。

しかし2023年7月より都会のコースを卒業した卒業生でも卒業ビザが延長されることが決まったため、地方に行くメリットがそこまで無くなったと考える人もいるようです。

しかしこの変更もいつまで適用されるか分からないため、引き続き政府の動きを注視しつつ、自分にとっての優先順位を考える必要があります。

都会のITコース
  • 雇用の機会が多い
  • 大企業やスタートアップが集まっている
  • インターンシップの求人が多い
  • ハイレベルの国立大学から格安のカレッジまで多数ある
  • 物価や生活費が高い
地方のITコース
  • 物価や生活費が安い
  • Regional Areaだと卒業ビザがさらに延長できる
  • 永住権申請のときに有利になる場合がある
  • 会社が少なく、就労やインターンシップの機会が少ない

※永住権や就労ビザについては変更が多く、複雑なため一度移民エージェントに相談することをおすすめします。

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