オーストラリアの物価は高い?

オーストラリアは世界で最も物価が高い国の一つと言われています。The Economist Intelligence Unit’s (EIU) の世界物価調査によると、ニューヨークを基準とした131の主要都市の比較で世界でシドニーは5位、メルボルンは6位という物価の高さです。これは日本よりも高い結果となり、他にもブリズベンとパースも21位となっています。
しかし、皆さんが勘違いしているのが、日本の感覚でオーストラリアという国を見ている点です。もちろん日本での価値観で生活をしようとすればそこに大なり小なりの違和感を感じるのは当然といえます。
確かに世界的に見て、オーストラリアの物価は高いですが、オーストラリアのお金を使い、オーストラリアの製品を買い、オーストラリアの文化に慣れ、生活をすればあまり日本と変わらないといえます。そしてオーストラリアは物価が高いという悪い点だけでなくもちろんいい点もあります。下で詳しくオーストラリアの物価について説明していきます。
食費
こちらにオーストラリアの食費については詳しく書きましたが、ここではもっと具体的な価格をオーストラリアの2大スーパーのオンラインショップから見てみたいと思います。
コーラは本当に高いのか?

ネット上ではコーラが高いという記事を見つけることができますが、実際はどうでしょうか?1.25Lのペットボトルのコカ・コーラですがA$1.80です。日本のコンビニで買うよりは安いですね。
お肉類



お肉類は日本に比べてやはり少し割高です。また日本料理でよく使われている豚肉のスライスのようなものはオーストラリアのスーパーには売っていません。アジアンマーケットまで行って冷凍のものを買う必要がありますが、こちらも日本の2倍くらいの値段です。
魚類


日本って魚が安かったんだなとオーストラリアに来ると感じます。お肉類よりさらに高いです。感覚的には日本の3倍4倍くらいでしょうか。魚を購入してきて家で料理すると逆に高くつきそうです。ただし各都市にはフィッシュマーケットなるものがだいたいあるので、その魚市場で購入すればかなり安く購入できます。
野菜類


野菜類は、日本の1.5倍くらいといった感覚でしょうか。ほとんどのものが測り売りですので自分の好きな量だけ購入することができます。玉ねぎは安いですが、トマトやほうれん草といったものは高いです。しかしこれもファーマーズマーケットなどに行くと安く買うことが可能です。またオーストラリアはオーガニック系の野菜が通常の野菜と並べて置いてあります。さらに値段ははりますが、ビーガンなどのレストランが多くあるオーストラリアならではです。
タバコがとにかく高い

シドニー | メルボルン | メルボルン | パース | |
タバコ | A$29.00 | A$25.00 | A$25.00 | A$25.50 |
タバコの価格を見てみるとシドニーが一番高く$29、その次にキャンベラ$27そしてケアンズの$25.50となっています。タバコの値段は年々増加しているので吸う方は気を付けなければなりません。オーストラリアは世界で一番タバコが高いと言われています。これは州政府がタバコにかなり高い税金をかけている為です。今年もタバコ価格は上昇は続き、一本のタバコの値段は62 centsから70centsになりました。2017年現在の円オーストラリアドルで言えば、一本なんと60円です。タバコについてはこちらにも詳しく書いてあります。
またタバコが高いからか、オーストラリアでは自分で巻いてタバコを作っている方を多く見かけます。
衣服は高い?

オーストラリアのh&mのオンラインショップです。日本と価格的には同じですね。
服などの着るものは日本と同じく安く手に入ります。またユニクロやH&M、Forever21など日本にもある店もあり、日本と同じような服も買うことができます。なので日本でわざわざたくさん服を買ってこなくてもオーストラリアに来てから探すことができるので荷物を少なくしてくることができます。
ただ店によってはたとえSサイズのものでもオーストラリアの基準で作られているので体格の小さい日本人では少し大きく感じることがあるので気を付けてください。また、靴に関してはスニーカーショップなどの取り揃えが多く、サイズも色々で種類も豊富なのであまり日本から持ち込まずこちらで気に入る一足を探してみるのもオススメです。
オーストラリアの家電は高い?

オーストラリアに住むほとんどの日本人はシェアハウスに住んでいます。シェアハウスには他の居住者と共有する家具や家電があるところが多いのですが、自分で必要な家具や家電が欲しい人がいると思います。キッチン用具や携帯の充電器などの類、机やいすなど、趣味や仕事に使用する様々な道具までもちろんオーストラリアでも買えます。

オーストラリアにはウエストフィールドという大型のショッピングセンターチェーンがあり、その中にJB-HI-FI、Kマート、ターゲットなどといった大型の店がありそこで安く購入することができます。またイケアなどの有名店もありますので、あまり探すのに困らずにいろいろな家具、家電を手に入れることができます。日本のように家電量販店が多くあって競い合っているような状態ではないので選択肢正直あまりないです。
物価は高いが給料も高い

世界銀行の調べによると日本の平均年収は38位の約430万円($38,000)となっており、一方オーストラリアは17位で約700万円($54,420)という数字になっております。実に約370万円の差がついておりオーストラリアは世界的にみても高賃金ということが分かります。
賢くスーパーを利用する
オーストラリアで毎日の食費を安く抑えたいのであれば自炊をするのが一番です。多くの日本人の方が毎日の食費を抑えるのに苦労していると思います。ですが日本と同じようにスーパーマーケットがどこにでもあり、なおかつその日によってはセールをしているしなもあります。
オーストラリアには大型のスーパーマーケットがたくさんありますがその中でもオーストラリア人はじめオーストラリアで生活をしている人の多くが利用しているのがウールワースとコールスです。ここでは食料品から生活必需品まで生活するにあたりほとんどのものが買い揃えられます。今回はこの2つのスーパーマーケットを紹介します。
ウールワース

ウールワースはオーストラリアで最も大きなスーパーマーケットチェーンです。彼らは優れたサービス、価値、利便性を顧客に提供することを目標にしています。ここの食料品の多くはオーストラリアの農家や栽培農家と密接に関係しており、新鮮な野菜の90%、新鮮な肉の100%が農家から調達されており価格も低価格でどこに住んでいても近くにあるのでとても使い勝手がいいです。
コールス

ウールワースと同様安く品物を買え、セールもやっており、どこにでもある店です。食料品にこだわっており、350以上のオーストラリアの農家から新鮮な果物や野菜を調達し、肉類はすべてオーストラリア産のものを扱っています。また、自社ブランドの卵を扱うなどして品質にこだわったスーパーマーケットです。
品質、サービス、価値を提供するために常に農家の情報交換をしており、高品質な品物を扱うことにより人気のあるお店です。
さまざまな形の豪州挑戦をサポート