ナチュロパシーをオーストラリアで学ぶ!おすすめの学校も紹介

様々な植物があるナチュロパシーのイメージ
目次

ナチュロパシーとは

ナチュロパシーとは、人が本来もつ自然治癒力を利用する治療方法です。

日本語では自然療法や代替医療とも言われており、その名前で知っている方も多いのではないでしょうか。

例えば風邪をひいた時、体を温めて、栄養のある食べ物を食べ、安静にしたら回復したという経験があると思います。それは風邪に対して正しく体が反応し、自然治癒力が働いたおかげと言えます。

ナチュロパシーではその自然治癒力を引き出し、正常に働かせることで、軽度の風邪や怪我の予防や治療を行います。

さらに生活習慣や心身の状態など、根本の原因から見直すことで、長期的な問題解決につなげるという役割もあります。

ナチュロパシーの分野では様々な治療法がある、ナチュロパス(自然療法士)は特定の治療法に特化している場合もあれば、いくつかを組み合わせたアプローチを行っている場合もあります。

さらに患者の状態によっては、他の専門家と連携して治療を行う必要もあります。

具体的な治療法の例としては以下があります。

ハーブ治療:ハーブや植物の利用を通じて健康を促進する
栄養療法:食事・栄養アドバイスやサプリメントの使用をする
生活改善:運動や生活習慣などのアドバイスをする
ホメオパシー:病気の症状を引き起こす可能性のある物質を希釈して投与する
アロマセラピー:植物の芳香を利用したエッセンシャルオイルを利用する
マッサージ:手で筋肉や組織を刺激する
カイロプラティック:脊椎の調整を行い、神経系や筋骨格系のバランスを整える
鍼灸: 針や圧力を使って身体のエネルギーバランスを整える伝統的な中国医学の手法

西洋医学とナチュロパシーの違い

西洋医学ナチュロパシー
目的・病状を治すこと
・生命を救うこと
・症状の改善
・健康促進
治療法・薬物投与
・手術
・自然手法
・心身の根本的な治癒
根拠・科学的な研究
・臨床試験
・経験的な知識
・伝統的な知識
・個々に合わせた選択

こうして見ると両者は正反対の分野に見えますが、患者の健康や福祉を最優先に考え、適切な処置をするという点では同じです。

また近年では統合医療が普及しており、自然療法で対応できない重い病気や怪我は西洋医学で治療するなど、相互を補完するようなアプローチも増えています。

これからは両方の専門家が連携し、より患者のニーズに合ったケアをしていくことが期待されています。

オーストラリアのナチュロパシーコースで勉強すること

オーストラリアのナチュロパシーコースでは、自然療法や統合医療に関するさまざまな科目を幅広く学ぶことができます。

具体的なカリキュラムは教育機関によって多少異なりますが、ここではナチュロパスコースで扱われる科目の例を紹介します。

自然療法の理念と原則
自然の治癒力、身体の自己治癒力、病気の根本的な原因への対処の重要性などを学びます。

解剖学と生理学
人体の構造と機能について学ぶ科目です。さまざまな体の仕組みや臓器、それらの相互関係について学びます。

ハーブ治療
さまざまな薬草について、その特性、調製方法、用法、治療への応用の仕方を学びます。

栄養学と食餌学
栄養学の原理、食事評価、様々な健康状態に対する治療栄養学について学びます。

ホメオパシー
ホメオパシーの原理や手法の選択について学びます。

自然療法的評価と診断
虹彩学、舌診、身体検査など、様々な診断技術を学びます。また、患者の問診、病歴の作成、自然療法による治療計画の立案についても学びます。

病理学と機能性医学
一般的な疾患、臨床検査、病理学的結果の解釈、機能性医学の原則の適用について学びます。

臨床実習とプラクティカム
診察の見学や参加、治療計画の立案、臨床実習などを行います。

カリキュラムにはさらに選択科目として、アロマセラピー、ハイドロセラピー、カウンセリング、研究方法論などの専門分野も含まれることがあります。

ナチュロパシー先進国、オーストラリアで学ぶメリット

オーストラリアでナチュロパシーが進んでいる理由

オーストラリアは世界的にもナチュロパシーが進んでいることで知られています。

伝統的な自然療法

オーストラリアには、先住民のアボリジニが継承してきた自然療法があります。アボリジニは古くから自然の力や植物を使い、病気や傷の治療を行ってきました。

オーストラリアの現代の自然治療においても、その伝統的な自然療法は重要な役割を果たしています。

豊かな自然資源

オーストラリアには広大な自然環境があり、多種多様な植物やハーブが存在します。そのため、ハーブ療法やアロマセラピーなどの植物を利用した治療法の研究や実践に適しています。

さらにオーストラリアは人口に対して国土が広く、大気や水、土壌などの環境汚染が抑えられている国としても知られています。さらに広大な自然保護区や水資源があることから、有機農法やオーガニック製品の生産でも有名です。

学問としてナチュロパシーを学べる

日本ではナチュロパシーを学問として学べる教育機関はほとんどありませんが、オーストラリアでは大学でナチュロパシーの学位を取ることが可能です。

さらにナチュロパシーの専門家を登録する、Australian Natural Therapists Association(ANTA)やAustralian Traditional Medicine Society(ATMS)のような団体もあります。

各団体ではプロのナチュロパシーのスキルや知識に対する要件を定めており、クリアすることで認定ナチュロパスとなれます。

オーストラリアでナチュロパシー留学ができる学校

ACNT

ACNT オーストラレイシアンカレッジ・オブ・ナチュラルセラピーズのイメージ

ACNTは30年以上の歴史を持つ、健康と福祉の分野のコースを提供するカレッジです。

2014年にはトレンス大学に吸収され、大学が提供するナチュラルセラピーコースとなりました。

ACNTでは自然療法、西洋ハーブ医学、中国医学の分野を学ぶことができます。

 自然療法コースでは、公衆衛生、倫理、研究、健康増進、中核科学、社会科学、ハーブと栄養医学、ホメオパシー、筋骨格療法、伝統的な医薬品などの分野の知識を身につけます。

患者を治療する実践的な実習も含まれており、在学中に学んだことを活かせるのが魅力です。

Endeavour College of Natural Health

https://www.youtube.com/watch?v=un_tkf0FdV0
学校公式のナチュロパシーコース紹介動画

エンデバーカレッジは1975年に設立されて以来、自然療法教育をリードしてきました。

18,000人以上の卒業生がナチュロパシーの分野で活躍しています。その学生コミニュティを活かし、卒業生がサポートする同窓生のコミュニティがあるのも魅力です。

クラスは少人数制のため、教師との距離も近く、クラスメイト同士の仲も深まりやすいです。

カレッジには「エンデバーウェルネスクリニック」という実際のナチュロパシークリニックがあり、学生がプロの丁寧な指導のもと、学んだ理論を実践しています。

このクリニックは一般の人々も利用でき、質の高いナチュラルヘルスサービスを手頃な料金で受けることが可能です。

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