大学と一口に言っても日本でも各大学によって特徴があるように、40ほどの大学数のオーストラリアでも各大学様々な特徴を持っています。ここでは私たち留学エージェントが独自の視点で分けてみました。
研究重視
オーストラリア国立大学(ANU)、クイーンズランド大学(UQ)、フリンダース大学、アデレード大学、メルボルン大学は研究者を目指す場合には非常に適した大学だといえます。
特にANUは、広大なキャンパス内に世界的なリサーチセンターも学内に備えています。クイーンズランド大、アデレード大がどちらかと言えば理系の研究を重視しているのに対し、ANUは文理共にハイレベルの研究を行っているという特徴があります。余談ながら、研究重視といえばお堅いイメージもあるのも事実。
UQはわが道を行くイメージですし、メルボルンは事実なんとなくとっつきにくい感じです。その点ANUは教授陣もフレンドリーと評判。
実践重視
クイーンズランド工科大学(QUT)、ボンド大学、RMIT大学、サウスオーストラリア大学、ウーロンゴン大学、シドニー工科大学(UTS)、ディーキン大学が代表格です。
産業界との結びつきを強め、実践教育、社会に出て即戦力になることを目的とした大学です。その為総じて高い就職率を誇ります。特にQUTは「Real World」をスクールモットーとしているほど実学を重視します。
またウーロンゴンも学生の満足度は毎年トップクラスに評価されています。
バランス型大学
大学は教育の場か、研究の場か。シドニー大学、モナッシュ大学は両方を追及し、高いレベルでほとんどの学部でバランス教育の取れた教育を実践しています。
ビジネスやIT、工学、つまり産業界と特に密接な関係にある学科で特に顕著ですが、両大学とも豊富な選択科目を用意し、産業界からのゲストを招きつつ、リサーチもうまくバランスをとって成功している大学です。マッコーリ大学も研究と実践のバランスをとりながら両大学に匹敵する力をつけ、世界的に名声を得てきています。
カーティン大学の工学部は多岐に渡るエンジニアリングプログラムでバランスの取れた教育を実現、また理系は研究重視、文系学科は実践重視と明確に分けているウエスタンオーストラリア大学の例もあります。リ
サーチと実践の間で模索していたニューサウスウェールズ大学も、バランス重視にシフトする動きが見られます。いずれも大規模大学ですが、規模が大きいからこそバランスを取れるのかもしれません。
特定学科集中、ユニークな学科
研究重視、実践的という枠組みではなく「他大学ではあまり力を入れていない学科」に力を入れている大学もありますし、「特定の学科でトップを目指す」大学もあります。
代表的な例としてはビクトリア大学(健康科学分野、工学など)、スインバン工科大学(マルチメディア、コミュニケーション)、ウエスタンシドニー大学(通訳翻訳、健康科学分野など)、マードック大学(獣医学)、エディスコーワン大学(映画学、観光学・ホスピタリティ)、オーストラリアンカソリック大学(教育学、医療関係)、ディーキン大学(スポーツビジネスなど)、ジェームスクック大学(健康科学、観光学、環境学)などが挙げられます。
これらの大学は全ての分野でトップクラスの評価を得ているという事ではありませんが、力を入れている分野については全豪はもちろん、世界でも高い評判を誇ります。