日本でもオーストラリアンワインは随分知られるようになりましたが、ヨーロッパではここ10年以上、オーストラリアンワインの人気は高まってきており、イギリスにおけるワイン生産地別売り上げてはオーストラリアはトップクラスになっています。
ブドウ生産に適した気候でワイン生産国としてのビジネスを学ぶ
オーストラリア各地の気候がぶどう生産に適しており、また広大で肥沃な土地があるということも理由ですが、古くからヨーロッパ系移民の多い国で、それぞれの国のワイン生産法をオーストラリアに持ち込み、それらが融合していった事も理由の一つです。シドニー、メルボルン、パース、アデレードの郊外ではそれぞれに地元ワインがあり、私たちの食事をより楽しいものにしてくれます。
ワイン業界は大きな業界でしかも世界が市場となりますから、ワイン生産国としてそれをビジネスと捕らえ、ワインマーケティングに特化したコースも存在します。しつこいようですが、実はこの考えもMOTの考え方と似ていて、ワイン生産国としては新興のオーストラリアが伝統的ワイン生産国相手の競争に勝ち抜く為に「良いものを作る」という考えから「売れるものを作る」(売れるものが良いもの)という考えのもと、その教育に力を入れてきたところから派生して、ワインビジネスのコースが誕生した経緯があります。
個人的には、日本の酒蔵関係者にも是非このワインビジネスや後述するツーリズムを学んで頂ければと思っています。日本酒や酒蔵ツーリズムは海外でこそ受けると思います。
※写真はNSW州ワイン品評会で出品されたワインのテイスティング会場の様子です